サツマイモほ場でヨツモンカメノコハムシ 県南中部で発生 埼玉県2021年11月4日
埼玉県病害虫防除所は、ヨツモンカメノコハムシの発生を県南中部のサツマイモほ場で確認。これを受け、10月29日に病害虫発生予察特殊報第3号を発令した。
ヨツモンカメノコハムシの成虫と食害痕 (写真提供:埼玉県病害虫防除所)
10月上旬に、県南中部のサツマイモほ場で、食害された葉とともにハムシ科甲虫が30頭以上確認された。一部の個体を採取し横浜植物防疫所に同定を依頼したところ、ヨツモンカメノコハムシであることが判明した。
同種は主に沖縄本島以南の熱帯~亜熱帯に分布していたが、1999年に長崎県で確認されて以降分布を拡大し、現在までに鹿児島県、宮崎県、静岡県、東京都(大島、三宅島)、愛媛県、山口県、大分県、高知県、神奈川県、和歌山県、三重県、大阪府、徳島県の計14都府県でて病害虫発生予察特殊報が発表されている。
同種の成虫は扁平な楕円形で、体長は7.5~9ミリ。鞘翅の中央部は茶褐色で隆起し、周辺部は半透明の褐色で、前方と後方に計4個の黒褐色の斑紋がある。幼虫は扁平な紡錘形で、周囲体側にトゲ状突起を有し、脱皮殻や糞を背面に背負う。
成虫、幼虫ともに葉を食害し、直径数ミリ~10ミリ程度の円形、または不定形の穴を空ける。塊根部は食害しない。本種はサツマイモを始め、ノアサガオ、アサガオ、ヒルガオ等のヒルガオ科植物を食害する。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇発生源となる恐れがあるため、ほ場周辺のヒルガオ科雑草を除去する。
〇生育初期に発生が多いと被害が大きくなるため、薬剤による防除を行う。
ヨツモンカメノコハムシの幼虫(写真提供:埼玉県病害虫防除所)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(172)食料・農業・農村基本計画(14)新たなリスクへの対応2025年12月13日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(89)フタルイミド(求電子剤)【防除学習帖】第328回2025年12月13日 -
農薬の正しい使い方(62)除草剤の生態的選択性【今さら聞けない営農情報】第328回2025年12月13日 -
スーパーの米価 前週から14円下がり5kg4321円に 3週ぶりに価格低下2025年12月12日 -
【人事異動】JA全農(2026年2月1日付)2025年12月12日 -
新品種育成と普及 国が主導 法制化を検討2025年12月12日 -
「農作業安全表彰」を新設 農水省2025年12月12日 -
鈴木農相 今年の漢字は「苗」 その心は...2025年12月12日 -
米価急落へ「時限爆弾」 丸山島根県知事が警鐘 「コミットの必要」にも言及2025年12月12日 -
(465)「テロワール」と「テクノワール」【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月12日 -
VR体験と牧場の音当てクイズで楽しく学ぶ「ファミマこども食堂」開催 JA全農2025年12月12日 -
いちご生産量日本一 栃木県産「とちあいか」無料試食イベント開催 JA全農とちぎ2025年12月12日 -
「いちごフェア」開催 先着1000人にクーポンをプレゼント JAタウン2025年12月12日 -
生協×JA連携開始「よりよい営農活動」で持続可能な農業を推進2025年12月12日 -
「GREEN×EXPO 2027交通円滑化推進会議」を設置 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月12日 -
【組織改定・人事異動】デンカ(1月1日付)2025年12月12日 -
福島県トップブランド米「福、笑い」飲食店タイアップフェア 期間限定で開催中2025年12月12日 -
冬季限定「ふんわり米粉のシュトーレンパウンド」など販売開始 come×come2025年12月12日 -
宮城県酪初 ドローンを活用した暑熱対策事業を実施 デザミス2025年12月12日 -
なら近大農法で栽培「コープの農場のいちご」販売開始 ならコープ2025年12月12日


































