【注意報】新甘泉、幸水に「ナシ黒星病」県下全域で発生 鳥取県2022年6月3日
鳥取県病害虫防除所は、ナシ黒星病の発生が県下全域で平年より多くなると予測。これを受け、6月2日に病害虫発生予察注意報第2号を発令した。
ナシ黒星病の病斑、左から<幼果>・<葉身>・<葉柄>(写真提供:鳥取県病害虫防除所)
今年は4月中~下旬の胞子飛散量が平年に比べて多く、5月下旬現在、それらの影響と考えられるナシ黒星病の病斑が認められている。今後、同病の発生に好適な条件になることが見込まれ、「新甘泉」や「幸水」などでは袋掛け前の感染により収穫果の被害発生が懸念されるため、防除を徹底する必要がある。
4~5月におけるナシ黒星病の子のう胞子および分生子の飛散推移は、同病の発生の助長要因。一部の地域で、発生量の多い園が認められており、5月中旬に実施した県内13地点の巡回調査の結果、複数の園で発生が認められた。
広島地方気象台の5月30日発表によると、中国地方では、6月5日以降、かなりの低温になると予想されている。向こう1か月の気象予報から今後、ナシ黒星病の発生に好適な条件になると考えられる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇発病した葉や幼果等は伝染源となる。定期的に園内を見廻り、発病部位を見つけ次第切除して園外処分する。
〇赤ナシの有袋栽培では、袋掛け直前に必ず薬剤散布を行って速やかに袋掛けを行う。特に、果実感受性の高い品種では6月上~中旬を目安に袋掛けを終える。
〇新甘泉、幸水および王秋等の果実は7月上~中旬頃まで黒星病に対する果実感受性が高い。
〇現在発生量が多い園では、発病部位の切除処分を実施した上で表2の薬剤を散布する。なお、DMI剤を用いる場合は必ず保護殺菌剤を混用して散布する。散布にあたっては、農薬の使用基準を遵守するとともに、使用上の注意事項を守る。
〇定期防除の散布間隔が長くならないように注意し、降雨量が多い場合は追加散布を検討する。
表:ナシ黒星病の主な防除薬剤と農薬使用基準
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