【注意報】サツマイモ基腐病 県本土・熊毛地域で発生 鹿児島県2022年6月20日
鹿児島県病害虫防除所は、サツマイモ基腐病の発生を県本土、熊毛地域で確認。これを受け、6月15日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
5月24~31日に実施したほ場調査で、南薩地域、大隅地域および熊毛地域で発生を確認。また、6月7日に県本土で実施した追跡調査では、南薩地域および大隅地域で発生を確認している。増加傾向がみられることから、今後も追跡調査を行う。
現時点では、前作で被害が多く見られたほ場での発生が認められている。品種は、抵抗性"やや弱"の「コガネセンガン」、"弱"の「べにはるか」が中心で、現在、発病の初期段階と考えられる。降雨が続くと、発病株に形成された胞子が拡散し、周辺の株へ感染して発生拡大を招く恐れがある。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇定植する場合は、苗消毒(ベンレート水和剤またはベンレートT水和剤20)を必ず採苗当日に行い、消毒液は使用当日に調整したものを使用する。
〇5月中旬以降に定植したほ場については、定植5週後を目安に、発生の有無にかかわらず予防的にアミスター20フロアブルを散布する。また、同剤は連続使用せず、ジーファイン水和剤やZボルドーの銅剤と交互に散布する。(表1、表2)
〇発病株は大量の胞子を形成し、降雨に伴い周辺株に感染させるため、見つけ次第抜き取ってほ場外へ持ち出し、除去後の補植は行わない(表2)。発病株の抜き取りは、茎葉が地上部を覆う時期までに行う。
〇同病は、水が停滞しやすい場所での発病が多いため、ほ場の排水対策に努める。
〇大雨や台風は本病をまん延させるため、発生ほ場では、予防散布を行い病気の進展を遅らせるとともに、発生拡大の状況に応じて早掘りを行う(表2)。
〇また、抵抗性"中"の「シロユタカ」、"やや強"の「こないしん」など抵抗性"中"以上の品種についても、病徴が確認されなくても大雨や台風の前に予防散布に努める。
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