【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で平年より多発を懸念 鳥取県2022年6月28日
鳥取県病害虫防除所は、果樹カメムシ類が県内全域で平年より多く発生するおそれがあるとして、6月27日に病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
左から、チャバネアオカメムシ成虫、
クサギカメムシ成虫、
ツヤアオカメムシ成虫
(写真提供:鳥取県病害虫防除所)
6月中旬現在、果樹カメムシ類の発生量が多く、果樹全般において果実被害の発生が懸念される。今後、果樹園への飛来量が増加すると予想されるため、防除を徹底する必要がある。
同防除所によると、カメムシ類の予察灯および集合フェロモントラップにおける調査で、4月上旬から6月中旬までのチャバネアオカメムシの総誘殺数(越冬世代成虫は、平年を上回っている地点が散見されており、越冬世代成虫の発生量が多いと予想される。6月中旬現在、果樹園におけるカメムシ類の多飛来は確認していない。
6月23日発表の向こう1か月の気象予報から、今後、カメムシ類の活動に好適な条件になると見込まれ、果樹園への飛来量増加が予想される。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇カメムシ類の被害や飛来状況は、ほ場間差が大きいため、園内外をこまめに見回り、早期発見に努め、被害果実やカメムシ類の発生が多い場合は早急に防除を行う(ネオニコチノイド系または合成ピレスロイド系殺虫剤のいずれかを選択)。特に、過去の多発生年に早期に被害を受けた地域では注意する。
〇果樹園への飛来量が増加する時期は、例年第1世代成虫が発生する7月中下旬頃であるが、多発生年において、7月上旬頃から果樹園への飛来量が増加した事例があるので注意する。
〇防除は、カメムシ類が飛来する夕方か早朝が効果的である。ただし、薬剤が乾きにくい気象条件では薬害が発生しやすいため、夕方散布を実施しない。また、カメムシ類は移動性が高いため、広域的な防除に努める。
〇合成ピレスロイド系殺虫剤の多用が、カイガラムシ類およびハダニ類の発生を助長した事例があるため、必要最小限の使用にとどめる。
〇各樹種の防除薬剤は、農薬の使用基準を遵守するとともに、使用上の注意事項を守る。
重要な記事
最新の記事
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(2)病理検査で家畜を守る 研究開発室 中村素直さん2025年9月17日
-
9月最需要期の生乳需給 北海道増産で混乱回避2025年9月17日
-
営農指導員 経営分析でスキルアップ JA上伊那【JA営農・経済フォーラム】(2)2025年9月17日
-
能登に一度は行きまっし 【小松泰信・地方の眼力】2025年9月17日
-
【石破首相退陣に思う】しがらみ断ち切るには野党と協力を 日本維新の会 池畑浩太朗衆議院議員2025年9月17日
-
米価 5kg4000円台に 13週ぶり2025年9月17日
-
飼料用米、WCS用稲、飼料作物の生産・利用に関するアンケート実施 農水省2025年9月17日
-
「第11回全国小学生一輪車大会」に協賛「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年9月17日
-
みやぎの新米販売開始セレモニー プレゼントキャンペーンも実施 JA全農みやぎ2025年9月17日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」ダイニング札幌ステラプレイスで北海道産食材の料理を堪能 JAタウン2025年9月17日
-
JAグループ「実りの秋!国消国産 JA直売所キャンペーン2025」10月スタート2025年9月17日
-
【消費者の目・花ちゃん】スマホ置く余裕を2025年9月17日
-
日越農業協力対話官民フォーラムに参加 農業環境研究所と覚書を締結 Green Carbon2025年9月17日
-
安全性検査クリアの農業機械 1機種8型式を公表 農研機構2025年9月17日
-
生乳によるまろやかな味わい「農協 生乳たっぷり」コーヒーミルクといちごミルク新発売 協同乳業2025年9月17日
-
【役員人事】マルトモ(10月1日付)2025年9月17日
-
無人自動運転コンバイン、農業食料工学会「開発特別賞」を受賞 クボタ2025年9月17日
-
厄介な雑草に対処 栽培アシストAIに「雑草画像診断」追加 AgriweB2025年9月17日
-
「果房 メロンとロマン」秋の新作パフェ&デリパフェが登場 青森県つがる市2025年9月17日
-
木南晴夏セレクト冷凍パンも販売「パンフェス in ららぽーと横浜2025」に初出店 パンフォーユー2025年9月17日