【注意報】県南部を中心に果樹カメムシ類多発 りんご・なしの被害に注意 宮城県2022年8月1日
宮城県病害虫防除所は、りんごとなしに果樹カメムシ類(チャバネアオカメムシ、クサギカメムシ)が県内全域で多発するおそれがあるとして、7月29日に病害虫発生予察注意報第1号を発令した。
県内における主要果樹カメムシ類。
クサギカメムシ(左)とチャバネアオカメムシ(写真提供:宮城県病害虫防除所)
巡回調査の結果、県南部のなしほ場で果樹カメムシ類による被害果が確認された。発生地点率は27.3%(平年1.1%)、被害果率は0.4%(平年0.0%)でともに過去9か年で最も高かった。
果樹カメムシ類の活動には高温が好適。7月28日に仙台管区気象台が発表した予報によると、向こう1か月の平均気温は高いと予報されている。
果樹カメムシ類による被害果。
吸汁された果実は窪み、加害部の下の果肉が白くスポンジ状に。
品質が著しく低下(写真提供:宮城県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)果樹カメムシ類はりんご、なし以外の果実も加害するので注意する。
(2)山林、特にスギやヒノキ林に近接するほ場では、被害を受けやすいため注意する。
(3)今後、越冬世代成虫に加えて新成虫が発生し、密度が高まる時期となる。果樹カメムシ類は移動性が高く、飛来数はほ場間差が大きいため、ほ場をこまめに見回り、成虫や被害果が確認された場合は速やかに薬剤防除を行う。
(4)薬剤散布は、果樹カメムシ類の活動が鈍い早朝に行うと効果的。
(5)有袋栽培では、果実の肥大によって袋に密着すると袋の上から吸汁されることがあるため注意する。
(6)薬剤については、「令和4年度宮城県農作物病害虫・雑草防除指針」を参考に選定する
。また、薬剤の使用に当たっては、最新の農薬登録情報を確認する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































