【注意報】ピーマンにタバコガ類 県内全域で発生のおそれ 大分県2022年8月1日
大分県農林水産研究指導センター農業研究部は、ピーマンにタバコガ類(タバコガ、オオタバコガ)の発生がやや多くなるおそれがあるとして、8月1日に病害虫発生予察注意報第4号を発令した。
県内2か所に設置したフェロモントラップによるタバコガ類(タバコガ、オオタバコガ)の誘殺数は、臼杵市は平年並で推移しているが、豊後大野市は6月3半旬以降、平年よりも多く推移している。特に豊後大野市における7月1半旬~7月4半旬の総誘殺数は、タバコガ73頭(平年17頭)、オオタバコガ309頭(平年73頭)と非常に多い。
福岡管区気象台が7月21日に発表した1か月予報では、向こう1か月の天候は平年に比べ晴れの日が多く、高温少雨が予測されており、タバコガ類の活動に好適な気象条件が続くと考えられる。
同センターでは次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)ほ場内の観察を徹底し、タバコガ類の早期発見に努める。中齢以降の幼虫は果実内に食入し、薬剤がかかりにくくなるため、若齢幼虫のうちに薬剤防除を徹底する。
(2)施設栽培では、開口部に防虫ネットを設置し、タバコガ類成虫の侵入防止に努める。すでに防虫ネットを設置している施設でも、ネットに破れや穴がないか、確認を徹底する。また、タバコガ類成虫は夜行性のため、夕方~夜間の防虫ネットの開閉は控える。
(3)ピーマンの葉や枝が防虫ネットに密着するとタバコガ類はネット越しに産卵することがあるため、注意する(例:間口3メートル施設の一番端の畝はピーマン葉や枝が防虫ネットに密着しやすい)。
(4)タバコガ類はピーマン軟腐病を媒介するため、選果を徹底する。また、被害部位(果実、茎葉等)などの残渣には卵や幼虫が付着している可能性があるため、放置せず適切に処分する。
(5)タバコガ類の薬剤抵抗性発達を防ぐため、同一系統薬剤の連続使用は避け、ローテーション防除を心掛ける。防除に使用する薬剤は、大分県農林水産研究指導センター病害虫対策チームホームページ内にある「大分県主要農作物病害虫及び雑草防除指導指針」の「ピーマン」の項を参照する。なお、薬剤によっては指針の更新日以降に登録内容が変更されている場合があるため、容器のラベルに記載されている使用時期、使用回数等を遵守し使用する。
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