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【注意報】イチゴ炭疽病 県内全域で多発のおそれ 愛知県2022年8月3日

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愛知県農業総合試験場は、イチゴ炭疽病が県内全域で多発するおそれがあるとして、8月2日に病害虫発生予察注意報第4号を発令した。

全身症状(写真提供:愛知県農業総合試験場)

7月下旬に県内26ほ場で行った巡回調査(育苗ほ場)の結果、発病株率は1.19%(平年0.45%、前年1.88%)と過去10年間と比較して2番目に高い。また、発生ほ場率は30.8%(平年13.9%、前年30.8%)で、前年と同様に過去10年間と比較して最も高かった。

名古屋地方気象台が7月28日に発表した1か月予報によると、向こう1か月の気温は高いとされており、同病の発生に好適な条件にある。

葉柄の黒色病斑(写真提供:愛知県農業総合試験場)葉柄の黒色病斑(写真提供:愛知県農業総合試験場)

同病は、ランナー、葉柄、葉などに病斑が発生する局部的な症状と、株が萎凋枯死する全身症状がある。ランナーや葉柄に発生する病斑は長径3~7ミリ程度の黒色、少し陥没した紡錘形または楕円形で、症状が進行すると先端部が枯死する。また、多湿時には病斑上に鮭肉色の粘塊状または粉状の分生子層を形成する。また、葉に発生する病斑は、直径2~3ミリ程度の汚斑状。

同病の病原菌は糸状菌で、生育適温は25~30℃、生育温度は10~35℃と高温の時期に発生しやすい。雨水やかん水などの水滴に混じって分生子が飛散することで感染が広がる。

イチゴ炭疽病に対する主な防除薬剤

同試験場では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)発病株はすみやかに抜き取り、ほ場外に持ち出し適切に処分する。発病株の周辺にある株は病徴が無い場合も同様に抜き取り処分する。なお、親株で発生があった場合は、その親株から発生しているランナーと子株も同様に処分する。

(2)傷口からの感染を防ぐために、摘葉などの作業は晴天時に行い、作業終了後は薬剤防除をする。

(3)多肥条件で発病が助長されるため、適切な肥培管理を行う。

(4)泥はねや水滴による病原菌の飛散を避けるため、かん水は水滴の小さい装置や底面給水を利用する。過湿を避けるため、苗は十分な間隔を置いて並べる。

(5)下記の表を参考に、予防散布する。なお、愛知県において、QoI剤(FRACコード:11)に対する耐性菌の発生を確認しているため、同病に対して使用することは控える。
耐性菌管理のため、殺菌剤の耐性リスクの高い薬剤は連用を避ける。予防散布を行ったにもかかわらず、発生の多いほ場では、耐性菌の発生が疑われるため、他系統の薬剤を使用する。

(6)定植には発病株や発病が疑われる株は使用しない。

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