【特殊報】国内未報告の「ギンバイカ褐斑病」 都内で初めて確認 東京都2022年8月5日
東京都病害虫防除所は、Calonectria pauciramosa(C.pauciramosa)によるギンバイカ褐斑病の発生を都内で確認。C.pauciramosaによるギンバイカの病害発生は国内未報告となる。これを受け、8月5日に病害虫発生予察特殊報第1号を発令した。
落葉、枝枯れ、株の枯死(写真提供:東京都病害虫防除所)
2021年7月、都内多摩地域の緑化植物生産ほ場(施設)で、ギンバイカ及び斑入りギンバイカのポット苗の葉に赤褐色の斑点の発生を確認。症状から分離された糸状菌について病原性を確認後、法政大学植物医科学センターに同定を依頼したところ、C.pauciramosaによる病害であることが判明した。
小斑点の発生(写真提供:東京都病害虫防除所)
病徴としては、葉に赤褐色の小斑点を生じ、やがて、個々の小斑点は拡大するとともに、小斑点の発生が株全体に広がる。その後は、落葉や枝枯れを引き起こし、さらに症状が進展すると株の枯死に至る。発生ほ場では、斑入りギンバイカでの発生が多い。
C.pauciramosaは、アカシア属をはじめユーカリ属、ツツジ属、サクラ属など19属の木本および草本植物を広範囲に犯す多犯性菌。この菌による病害は、2007年に輸入検疫でオランダ産ハリアカシア苗の葉および茎から発見されているが、国内生産ほ場での発生は報告されていない。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)ギンバイカにおいて本病に登録のある薬剤は無い。
(2)高温多湿を避けて栽培するとともに、罹病株の早期発見に努める。
(3)発生時には罹病株をできるだけ早期に除去し、ほ場周辺に残さないよう適切に処分する。
(4)発生ほ場で使用した資材は、消毒を十分に行う。
(5)挿し木により育苗する際には、無病の木から穂木を採取する。
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