【注意報】メロン炭腐病 県内で初めて確認 島根県2022年9月23日
島根県病害虫防除所は、メロン炭腐病を県内で初めて確認。9月21日に病害虫発生予察特殊報第2号を発令した。

茎地際部が黒炭色に変色(写真提供:島根県病害虫防除所)
6月下旬に、県西部の施設栽培のメロンで、地際部が黒炭色に変色し、収穫間際の株が萎凋する症状が確認された。島根県農業技術センターで分離菌の形態的特徴と塩基配列を解析した結果、Macrophomina phaseolina (Tassi) Goid によるメロン炭腐病であることが判明した。
国内におけるメロン炭腐病の発生は、2001年に岡山県で初めて発生が確認され、2017年には青森県で発生が確認されている。
病徴としては、茎の地際部が黒炭色に変色し、茎病斑部に分生子殻、茎と根に直径0.1ミリ程度の微小菌核を生じる。同病害は、メロンつる枯病、メロン黒点根腐病などと混同しやすいが、黒炭色の茎地際部、細根の脱落、直径0.1ミリ程度の微小菌核(小黒点)から識別できる。
同病は、茎と根に形成された微小菌核によって土壌伝染。微小菌核は、土壌中で数年間生存し、連作によって菌密度は高まる。また、この菌の宿主範囲は極めて広く、ウリ科、マメ科、キク科、ヒルガオ科をはじめとした多種の植物に感染報告がある。
茎(左)と根に形成された微小菌核(小黒点)(写真提供:島根県病害虫防除所)
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇連作を避ける。
〇発生ほ場では、罹病残渣を抜き取り、ほ場外に持ち出して焼却もしくは埋没処分を行う。
〇発生ほ場で使用した資材、農機具、長靴等は洗浄・消毒を行う。
その他
疑わしい症状が発生している場合は、島根県病害虫防除所 農業技術センター 資源環境研究部 病虫科(電話)0853-22-6772へに連絡を。
重要な記事
最新の記事
-
会長に中嶋康博氏を選任 食料・農業・農村政策審議会2025年10月29日 -
10月31日に食糧部会 新委員で審議 農水省2025年10月29日 -
長良川流域文化の資源を活用 世代継承できる地域づくりに学ぶ【JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト】(1)2025年10月29日 -
長良川流域文化の資源を活用 世代継承できる地域づくりに学ぶ【JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト】(2)2025年10月29日 -
トラへの媚びよりクマ退治【小松泰信・地方の眼力】2025年10月29日 -
1人当たり精米消費量、前年同月マイナス7ヵ月に 高値が影響か 米穀機構2025年10月29日 -
「節水型乾田直播」の安易な普及に懸念 水田の多面的機能維持を求め共同声明 OKシードプロジェクトなど40団体2025年10月29日 -
GREEN×EXPO 2027開催まで500日 出展概要・大型協賛を公表 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月29日 -
「出張!値段のないスーパーマーケット」大阪・梅田に開店 農水省2025年10月29日 -
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」青森県で開催 JA全農2025年10月29日 -
岩手県新ブランド米「白銀のひかり」デビュー ロゴマークを初披露 JA全農いわて2025年10月29日 -
茶畑ソーラー営農型太陽光発電でバーチャルPPA契約 JA三井エナジーソリューションズ2025年10月29日 -
基腐病に強い赤紫肉色のサツマイモ新品種「さくらほのか」を育成 農研機構2025年10月29日 -
サツマイモ基腐病に強い 沖縄向け青果用紅いも新品種「Hai-Saiすいーと」育成 農研機構2025年10月29日 -
アイガモロボ(IGAM2)環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金の対象機械に認定 井関農機2025年10月29日 -
2025年度JA熊本県青壮年部大会開催 JA熊本中央会2025年10月29日 -
鳥インフル 米ジョージア州などからの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月29日 -
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年10月29日 -
SNSで話題 ライスペーパーレシピ本『ケンミンぼうやに教わる ライスペーパーレシピ』発売2025年10月29日 -
2025年度JCSI調査 生命保険部門で「顧客満足度」9度目の1位 CO・OP共済2025年10月29日


































