点滴灌漑の市場規模 2027年に83億米ドル到達予測2022年10月14日
グローバルインフォメーションは10月7日、市場調査レポート「点滴灌漑の世界市場:作物タイプ別、コンポーネント別(ドリップライン/ドリップチューブ、フィルター・肥料インジェクター、フィッティング・付属品、エミッター/ドリッパー、圧力ポンプ、バルブ)、エミッター/ドリッパータイプ別、用途別、地域別 - 2027年までの予測」(MarketsandMarkets)の販売を開始した。
同レポートによると、点滴灌漑の市場規模は、2027年に83億米ドルに達すると予測されている。点滴灌漑は、指定された時間に必要な量の水を作物に供給するように設計されている革新的な技術。点滴灌漑システムを使用することで、従来の方法と比較して水の必要量を45%削減できる。また、水が直接根元に供給されるため、従来の方法やスプリンクラー灌漑よりも効率が良く、水の蒸発損失も最小限に抑えられる。
うまく設計された点滴灌漑システムは、蒸発、水の流出、シルト質土壌での深い浸透を最小限に抑えられ、灌漑用水源が限られる多くの国々で人気を集めている。イスラエルは灌漑用水が十分でないため、点滴灌漑技術を導入することで、作物栽培に効率的に利用している。
牽引要因:農業生産におけるコスト効率化
技術の向上により、農業における労働力の必要性が低下。自動化レベルにもよるが、点滴灌漑システムの運用にかかる人件費はわずかなものと考えられている。この種の灌漑は、景観、温室、家庭菜園、畑作物、果樹園、ブドウ園などでも利用されている。
また、点滴灌漑を利用した施肥も可能でファーティゲーションと呼ばれ、根の近くに栄養分と水を与えるため、作物の吸収率が高くなる。水と肥料を均一に与えることで、収穫量が25~50%増える可能性があり、肥料の使用効率は80%~90%で、25%の養分を保持することができる。
抑制要因:システムメンテナンスのコスト高
点滴灌漑システムは、水の流れを均一に保つために一定の圧力が必要。横方向のパイプに水を流し続けると藻類が発生し、放出口が詰まる可能性がある。さらに、点滴灌漑システムの交換は高価で、システムを維持するのは難しく、塩素消毒を毎週行う必要からも、さらにコストがかさむ。
市場機会:精密農業と持続可能な農業手法の採用拡大
持続可能な農業は、環境、公衆衛生、人間社会、動物福祉に配慮した農法で、食料、繊維、その他の畜産物を生産することと定義される。持続可能な方法で水を節約しながら農業を行うことは、環境を守る手段の一つ。
課題:土壌の塩害と点滴灌漑システムの目詰まり
塩害は、地下水システムにおいて、地下水中の塩分濃度の把握が困難なことが大きな要因となっている。水の塩分濃度をコントロールすることは、点滴灌漑のプロセスで考慮すべき主要な要素。塩分濃度は、土壌水が塩分を押し上げる根域に水をかけることでコントロールでき、水の塩分濃度をしきい値内に維持することができる。
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