AIを活用した精密農業ソリューションをAWS上で開発 スペースシフト2022年12月26日
株式会社スペースシフトは12月23日、アマゾン ウェブ サービス ジャパンと連携し、アマゾン ウェブ サービス(AWS)上で作物の生育状況を正確に把握する技術「AI 搭載精密農業ソリューション」を開発することを発表。スペースシフトは、AWSのクラウドサービスを活用した、安全・柔軟でコスト効率の高いデータ処理により、正確な作物の生育モニタリングを実現し、農業分野で価値の高い技術を提供する。

スペースシフトは、人工知能(AI)と機械学習(ML)を用いた衛星データ解析、特に合成開口レーダ(SAR)衛星データを中心としたソフトウェア開発により、「人間活動と自然環境の最適化」を通じた持続可能な社会の実現を目指している。
農業分野では従来、作物の生育状況を推定するために光学衛星を用いた観測が行われてきたが、光学衛星は曇天時の観測ができないため、収穫適期等の解析に必要な時期のデータが取得できないなど、実用上の課題がある。そこで同社は、AIやMLのノウハウを活かし、AWS上で使える技術を開発。衛星データ活用市場の拡大に貢献光学衛星でデータが取得しづらい時期をSAR衛星のデータで補うことで、より継続的な観測を可能にする。また、生育状況を把握するためにAIを活用し、SAR衛星データから作物の作付け状況や生育状況を把握することをめざす。
スペースシフトでは現在、SAR衛星を利用して農作物の生育状況の情報を配信するサービスを開発中。得られた情報は、農業分野だけでなく、農産物の流通やマーケティング・広告業界など、さまざまな業界で活用できるよう開発を進めている。
広大な畑を管理する上で、経験の浅い農業生産者でも、ほ場単位で生育状況がわかれば、適切な時期に収穫できる。また、広告代理店やメーカーは、旬の時期を早く知ることで効率的なキャンペーンや生産計画を立て、売上向上やコスト削減を図ることができるようになる。
一方、スペースシフトは5月に、鳥取県米子市に衛星データ利用技術研究開発センターを開設し、県の特産品であるネギを題材に衛星データによる作物の生育モニタリングの実証実験を行なっている。作付けから収穫までのネギの生育状況を、Capella社の小型SAR衛星で定期的に撮影すると同時に、大規模農家と直接連携。ネギの高さや生育過程におけるスペクトル値を人手で計測し、AIの学習データとして活用している。
今後、AIの精度を向上させるには、衛星や地上でのデータ収集とモデル開発のサイクルを継続する必要があり、AWSの技術によってこれを効率的に行い、精度向上のサイクルを加速させることができる。また、AWS IoT Greengrassを利用し、複数のエッジセンサーから地上データを収集・処理。エッジからAWSにセキュアで低遅延なデータ送信を行うとともに、Amazon SageMakerでAI/MLのためのデータ処理を行う予定。また、AWSのフルマネージドクラウド基盤を活用し、作物の生育状況に関する分析結果の従来より迅速な提供をめざしている。
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