【注意報】あぶらな科野菜のコナガ 全道で多発のおそれ 北海道2023年5月18日
北海道病害虫防除所は、あぶらな科野菜にコナガが多く飛来していることから、5月15日に令和5年度病害虫発生予察注意報第3号を発令した。
長沼町、比布町、北斗市、芽室町および訓子府町の予察ほ場で、4月6半旬から5月1半旬のフェロモントラップへのコナガ成虫の誘殺数は、いずれの地点においてもかなり多く経過している。また、札幌管区気象台が5月10日に発表した2週間気温予報によると、5月14日から22日の気温は平年より高いと予報されており、今年のコナガ成虫の飛来数は多く、定植後のあぶらな科ほ場へ速やかに飛来して活発に産卵すると予想される。
同防除所では、定植時に粒剤や灌注剤処理を実施するか、ほ場の観察に努め防除開始が遅れないよう注意を促している。また、近年は薬剤抵抗性遺伝子を持つコナガの飛来により、従来コナガに対して高い防除効果を示していたジアミド剤の防除効果の低下事例も確認されているため、防除に当たっては、異なる系統の薬剤によるローテーション防除を実施すると共に、防除を実施した後の効果確認に努める。防除効果が低いと判断された場合にはすみやかに他系統剤による防除を実施するなど、コナガの発生動向に対応した防除が必要となる。
同防除所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
〇定植時に粒剤や灌注剤処理を実施する。定植時処理を行わない場合は、ほ場の観察に努め防除
開始が遅れないよう注意する。
〇茎葉散布薬剤については、残効日数を考慮して異なる系統によるローテーション防除を実施する。
〇ジアミド剤抵抗性発達を予防するため、同系統を含む薬剤を5月に使用した場合は45日間、6月の場合は30日間、同系統の薬剤を使用しない。薬剤防除実施後には適宜防除効果を確認し、コナガ幼虫の寄生が目立つ場合にはすみやかに他系統薬剤による防除を実施する。
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