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【特殊報】トマトキバガを誘殺 県内で初めて発生を確認 福井県2023年10月19日

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福井県農業試験場は、トマトキバガの発生を県内で初めて確認。これを受けて、10月19日に令和5年度病害虫発生予察特殊報第2号を発令した。

福井県農業試験場によると、名古屋植物防疫所伏木富山支所小松空港出張所が10月12日、福井県内2か所に設置しているトマトキバガの侵入調査用のフェロモントラップに、疑義成虫が誘殺された。同所で同定したところ、福井県では未発生のトマトキバガであることが判明した。

県内ではトマトキバガによる農作物での発生および被害は確認されていないが、福井県農業試験場病害虫防除室が県内トマト生産ほ場近く4か所に設置しているフェロモントラップにおいても12日以降、同種成虫の誘殺が確認されている(写真)。

国内では2021年10月に熊本県、同12月に宮崎県のトマト栽培ほ場で確認された。それ以降、フェロモントラップ調査により、これまでに福井県を含め合計32道府県で特殊報が発令されている。

成虫は、翅を閉じた静止時で体長5~7ミリ(前翅長約5mm、開張約10mm)。前翅は灰褐色の地色に黒色斑が散在し、後翅は一様に淡黒褐色。幼虫は、終齢で約8ミリ、体色は淡緑色~淡赤白色。頭部は淡褐色で、前胸の背面後方に細い黒色横帯がある。

1年に複数の世代が発生し、繁殖力が高い。卵~成虫になるまでの期間は24~38日程度で、気温が低い時期はさらに延びる。

成虫は夜行性で、日中は葉の間に隠れていることが多い。主な寄主植物はトマト、ナス、バレイショなどナス科植物で、インゲンマメも寄主植物として確認されている。雌は一生のうちに平均で約260個の卵を寄主植物の葉の裏面などに産み付ける。

トマトでは、茎葉の内部に幼虫が潜り込んで食害し、孔道が形成される。食害部分は表面のみを残して薄皮状になり、白~褐変した外観となる。果実では、幼虫がせん孔侵入して内部組織を食害するため、果実表面に数ミリ程度のせん孔痕が生じるとともに食害部分の腐敗が生じ果実品質が著しく低下する。

また、バレイショでは地上部を加害し、塊茎は直接加害しないとされてきたが、近年、海外においてまれに塊茎への加害が報告されている。

同では次のとおり防除対策を呼びかけている。

〇ほ場内をよく見回り、見つけ次第捕殺する。

〇トマトキバガの発生が疑われた場合は、速やかに最寄りの農林総合事務所農業経営支援部、嶺南振興局農業経営支援部・課、農業試験場病害虫防除室に連絡する。

誘殺されたトマトキバガ成虫(写真提供:福井県農業試験場)誘殺されたトマトキバガ成虫(写真提供:福井県農業試験場)

〇発生を拡大させないため、薬剤散布を行うとともに、被害葉や被害果実はほ場に放置せず、速やかに土中に深く埋没するか、ビニル袋などに入れて一定期間密閉し、寄生した成幼虫を全て死滅させ、適切に処分する。

〇10月16日現在のトマトキバガに対する登録農薬は表のとおり。なお、薬剤散布にあたっては、最新の農薬登録情報を確認し、薬剤抵抗性の発達を防ぐため系統が異なる薬剤のローテーション散布を行う。

表:トマトキバガに生育期散布の登録のある農薬(10月16日現在)

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