カーボンクレジットの予約販売に関するビジネスモデル特許 海外登録へ活動開始 TOWING2024年9月10日
名古屋大学発インパクトスタートアップのTOWINGは、カーボンクレジットの予約販売に関するビジネスモデル特許について国内登録を完了し、海外登録に向けた活動を開始した。
同社は、農研機構など研究機関が開発した技術と独自で開発した技術を掛け合わせて開発した土壌改良資材である高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」や同製品の農地導入等に関連するサービスを展開。2023年6月にJクレジット制度「バイオ炭の農地施用」の方法論でプログラム登録を完了し、同プログラムを用いたカーボンクレジットの発行・販売も完了している。
今回のカーボンクレジットの予約販売に関するビジネスモデル特許は、カーボンクレジットの需給調整に関する特許。カーボンクレジットの販売者が、購入者に対してカーボンクレジットの購入予約を受け付け、一つまたは複数のカーボンクレジットの創出プロジェクトを調整したり、組み合わせたりすることで購入予約分のカーボンクレジットを用意し、創出プロジェクトと購入者の取引を円滑にサポートをする際に活用する。
例えば、農業分野におけるバイオ炭由来のカーボンクレジットのプロジェクトの場合は、各農家が導入可能なバイオ炭の量を確認・調整し、受け付けた購入予約分のクレジット量を創出する、という活動で同特許を活用する。
なお、カーボンクレジットの種別はバイオ炭や水田の中干をはじめとした農業分野だけでなく、ブルーカーボンや森林クレジット、再生可能エネルギー由来のクレジットなど、幅広いカーボンクレジットの需給調整・クレジット創出活動を対象とできる。
また、農作物の契約栽培などのスキームに対し、作物だけではなく作物の栽培行為に紐づくカーボンクレジットも併せて調達する、カーボンインセッティングの取り組みにも同特許を活用できる。
同社は今後、北中南米、東南アジア、EU地域など、幅広く宙炭事業の展開を見込んでおり、カーボンクレジットの組成・販売も併せて同地域で展開。そのため、日本での同特許の登録・活用を皮切りに、今後同地域を中心に特許の登録活動を推進する。
また、同特許を国内外でより広く活用するため、カーボンクレジットの創出・販売を予定している企業との協業・業務提携や、ライセンス提供を希望する企業を募集する。
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