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【注意報】きゅうり、なす、トマトなどにコナジラミ類 府内全域で多発のおそれ 大阪府2025年10月1日

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大阪府環境農林水産部農政室は、うり科果菜類(きゅうり)、なす科果菜類(トマト、なす)などにコナジラミ類が府内全域で多発のおそれがあるとして、9月30日に令和7年度病害虫発生予察注意報第4号を発表した。

表1:施設きゅうりでのコナジラミ類の調査結果の平年値との比較、表2:露地なすでのコナジラミ類の調査結果の平年値との比較、表3:施設ミニトマトでのコナジラミ類のトラップ誘殺数の平年値との比較

大阪府環境農林水産部農政室によると、今年度9月下旬における施設きゅうり(表1)、露地なす(表2)の巡回調査および施設ミニトマトの黄色粘着トラップ(表3)の結果、コナジラミ類の発生が平年値を大きく上回った。

大阪管区気象台が9月25日に発表した近畿地方1か月予報では、向こう1か月の気温は平年より高い確率が80%となっており、今後も多発傾向が続く可能性が高い。

◎生態と被害

左から、写真1:タバココナジラミ成虫。体長1mm程度、写真2:タバココナジラミ幼虫。体長0.8~1mm程度(提供:大阪府農政室)左から、写真1:タバココナジラミ成虫。体長1mm程度、写真2:タバココナジラミ幼虫。体長0.8~1mm程度
(提供:大阪府農政室)

きゅうり、トマト、なすではタバココナジラミ(写真1、2)とオンシツコナジラミが発生する。両種とも成虫の体長は1mm程度で翅は白い。幼虫は葉裏に付着しており、体長0.8~1mm程度の小判型。また、両種の形態は類似しており、肉眼で区別することは困難だが、ルーペを用いて成虫・幼虫の形態を観察することで、どちらの種が発生しているか把握できる(表4)。

表4:タバココナジラミとオンシツコナジラミの違い

成虫及び幼虫が作物を吸汁することにより株が衰弱するとともに、排泄物に黒いかび(すす病)が生じる。また、トマトではタバココナジラミによる果実の着色不良が問題となる。

大阪府のきゅうりやトマトでは、タバココナジラミが媒介する以下のウイルス病が確認されており、注意が必要。

①きゅうり:退緑黄化病
・同病の原因ウイルスはウリ類退緑黄化ウイルス(CCYV)。
・発病初期は、葉に退緑小斑点を生じ、次第に小斑点が増加・癒合しながら徐々に黄化する。症状が進展すると葉脈に沿った部分を残して葉全体が黄化する。
・定植直後から発病し、草勢が低下するため収量が減少する。

②トマト:黄化葉巻病(写真3)

写真3:黄化葉巻病の被害症状(トマト)(提供:大阪府農政室)写真3:黄化葉巻病の被害症状(トマト)(提供:大阪府農政室)

・同病の原因ウイルスはトマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)。
・発病初期は新葉の葉縁から退緑、葉脈間が黄化する。その後、葉巻き、縮葉等の症状を示し、生長点付近の節間が短くなって叢生状態となる。発病後は新芽が正常に生育しない。
・定植直後から発病し、発病後は開花しても結実しないことが多い。

同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。

(1)侵入防止
・施設栽培では、開口部に目合い0.4mm以下のネットを展張する。
(2)薬剤防除
・幼虫は葉裏に寄生しているため、葉裏に十分にかかるように薬剤を散布する。
・薬剤抵抗性の発達を防ぐため、同一系統薬剤の連用を避ける(系統については別添防除薬剤例、病害虫防除指針などを参照)。
(3)その他防除
・コナジラミ類の増殖を抑えるため、ほ場や周辺の除草に努める。また、ウイルスの感染の有無にかかわらず、摘除した茎葉などの残さは放置せず、ほ場外に持ち出し処分する。
・前述のウイルスに感染した場合、治療方法は無い。感染の拡大を防ぐため、発病株はすぐに抜き取り、ほ場外へ持ち出し処分する。抜き取った発病株やその疑いのある株が、ほ場外などで根付いて新たな伝染源とならないよう注意する。
・黄色の粘着トラップ(商品名:ホリバーなど)を設置・観察することにより、コナジラミ類の初発時期や発生量の多少を把握しやすくなる。
・コナジラミ類に対しては、生物農薬や気門封鎖剤が登録されている。これらは化学合成農薬の効果が低下したコナジラミ類に対しても効果が期待でき、薬剤抵抗性が発達する可能性が低いという利点がある。

コナジラミ類の防除薬剤例コナジラミ類の防除薬剤例

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