【注意報】カキに炭疽病 県内全域で多発のおそれ 島根県2025年10月7日
島根県病害虫防除所は、カキに炭疽病が県内全域で多発のおそれがあるとして、10月6日に令和7年度病害虫発生予察注意報第2号を発表した。
島根県病害虫防除所によると、9月下旬の巡回調査(8ほ場調査)では、発生ほ場率12.5%(平年3.8%)、発病果率0.5%(平年0.15%)と、発生量は過去10年で2番目に多い(図1)。

図1:9月下旬におけるカキ炭疽病の発生状況(左:発病ほ場率、右:発病果率)
広島地方気象台10月2日に発表した中国地方の1か月予報(10月4日~11月3日)によると、向こう1か月の降水量は平年並みで気温は平年に比べて高くなる見込み。同病の発生にやや助長的となる。
同所では次のとおり防除対策を呼びかけている。
(1)発病果(図2)は分生子を形成し伝染源となるため、除去して園外へ持ち出し適切に処分する。
(2)発病果が認められた場合には、除去して園外へ持ち出すとともに、直ちに薬剤による防除を行う。
(3)薬剤の使用に当たっては、ラベルを確認し、使用回数、濃度、使用量及び使用時期を遵守する。すでに収穫が始まっている品種もあることから、特に収穫前日数や散布回数には十分注意する。
(4)最新の農薬登録情報は、農林水産省農薬登録情報提供システムで確認する。

図2:カキ炭疽病の発病果(提供:島根県病害虫防除所)
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