自脱型コンバイン「エアロスターワールド」2014年9月19日
クボタ汎アジア視野に
クボタのワールドシリーズは、アジア各国で通用するコンバインとしての必要条件である「高い基本性能、耐久性、シンプル機能・低価格」をコンセプトに開発されて以来、低コスト農業に貢献してきたが、このたび国内特自3次排ガス規制をクリア、モデルチェンジして新登場した。
米価が低迷する今、極力コストを抑えたい、という生産農家の切実な思いに応えるコンバイン「エアロスターワールド」が、リニューアルして新登場した。
「エアロスターワールド」WR460N(60馬力)自脱型4条刈、WR575(75馬力)自脱型5条刈は、50馬力以上75馬力未満の、ディーゼルエンジン出力帯における国内特自3次排ガス規制に適合するディーゼルエンジンを搭載した。燃料噴射をコンピューター制御するコモンレールシステムや、クールドEGRシステム、ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)を採用、コンパクト設計の特長を維持しつつ規制をクリアした。
WR575(=写真上)では、マウント式キャビン仕様を新採用し、刈取り時期の暑さ対策、ほこりの侵入を防ぎ、快適な操作空間を実現。両機種とも、好評のつまり解除システム「引き起しオープン」を採用し、ワラ詰まりの解除が迅速に出来、作業能率が向上している。
また、高能力脱こく機「大径ロングこぎ胴」&「ワイド揺動板」を搭載。高い脱こく能力で、ロスなく綺麗な選別を可能にしたが、機能を絞り込んだシンプルな仕様のため、低価格となっている。 そのほか、多様な使用条件(時間、作物、ほ場条件など)に通用する耐久性を確保するため、▽刈取搬送チェーンは耐久性に優れたブッシュチェーンを採用、▽摩耗が少なく耐久性に優れた2分割超硬ピアノ線チドリ受網を採用、▽転輪の通過面に耐摩耗性の高いゴムを用いた高耐久クローラを採用した。
WR460N(=写真下)には、農業機械等緊急開発事業(緊プロ事業)で共同開発の「手こぎあんしん機構」を採用。手こぎプレート部に装着のレバー操作でフィードチェーンが減速、安心して手こぎ作業ができる。また、こぎ胴カバーに装着した緊急停止ボタンを押すと、フィードチェーンが即座に停止し、こぎ胴カバーがオープンする機構を採用している。
WR460NM-Cの価格は810万円(税込)で27年1月より発売。WR575MQ-Cは1056万2400円(税込)で26年11月に発売する。
「エアロスターワールド」の問い合わせは、クボタ アグリソリューション推進部(TEL:06-6648-3938)まで。
(関連記事)
・8月の農機安全鑑定 5機種20型式が合格(2014.09.17)
・欧米の排ガス規制対応ディーゼルエンジン開発(2014.09.04)
・農業技術のオリンピック盛大に 北海道・帯広(2014.08.06)
・進化した自脱型コンバイン ダイナマックスレボ(2014.08.19)
・30kg米袋計量に最適 「クボエコ」(2014.08.28)
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日