機能性液肥「根真人(ねまじん)232」で作物生育を促進 雪印種苗2017年4月3日
雪印種苗(株)(本社:北海道札幌市、赤石真人社長)は、生育期間中の作物の根圏に直接、希釈灌注・灌水混用して利用できる機能性液肥「根真人232」を開発し、4月1日より販売を開始した。
根の生育状況が、作物の品質を左右することはよく知られている。特にキュウリ、トマトなどの果菜類の施設栽培では、産地化・集約化により土壌中の微生物の多様性が減少し、さまざまな障害が発生する。近年の異常気象や土壌病害による被害が深刻になっており、農業生産現場からは、作物の生育期間中に、根圏に直接働きかける機能性液肥の開発が望まれてきた。
日本では古来から、未熟有機物を微生物発酵させて、作物の生育を助ける「ぼかし」と呼ばれる有機質肥料の製造方法が伝えられてきた。雪印種苗は、この「ぼかし」製造時に働く乳酸菌に着目した。同社は、有機物の乳酸発酵液を、施設栽培中の根圏に直接処理することにより、作物の良好な生育に寄与することを見出し、乳酸菌培養液を活用した機能性液肥「根真人232」を開発した。
これまで液肥は、移植期・定植時に、苗浸漬処理やポット底面給水などで利用できる資材は多かったものの、生育期に直接根圏に処理できる製品が少なかった。
また無理に使用しても経済的でなく、実用性が伴わない点が課題となっていた。同社では、これらの課題を改善し、生育期間を通じて使いやすい機能性液肥「根真人232」を開発、4月1日から販売を開始した。
「根真人232」の価格は、10kg詰めポリテナーで1万8000円前後(税別)。
※この製品に関する問い合わせは、雪印種苗(株)園芸微生物推進室、TEL:043-241-7732まで。
(写真)機能性液肥「根真人232」
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