冬季収穫量が約40%増加 植物育成用LED照明で冬の日射量不足を改善2020年3月26日
富山環境整備(富山県富山市)は、シグニファイジャパン(東京都品川区)が提供する植物育成用のLED照明「フィリップス グリーンパワーLED インターライティング」を導入することで冬の日射量不足を改善、冬季収穫量を約40%増加した。
インターライティングは、日照時間が短い冬場でも作物がよく育つように開発された周年生産に適したLEDモジュール。ハイワイヤー方式の樹間に配光特性の良いLED照明を設置し、植物生育促進光を日光が当たりにくい樹間や中間層にもムラなく充分に与えられる。
また、連結して接続できるため、手早く簡単に設置が可能。高さの調節が自由自在で、1メートルずつラインを引き上げて、必要な箇所へ正確に光を照射できる。さらに、特別に開発したスペクトル、光量、照射時間などを組み合わせた「ライトレシピ」を用いることで、作物の品質を向上させる。
2001年からハウス園芸に取り組む富山環境整備は開始当初、ハウス内に照明を設けず自然光のみで栽培していたが、11月から2月にかけての曇天や、屋根が雪に覆われることからくる冬の富山での日射量不足が栽培の課題だった。
そこで、2017年からインターライティングを試験導入し、2019年秋からは計1.8haに拡大して本格的に導入すると、フルーツトマトの冬季収穫量が前年比で約40%増加したという。
富山環境整備アグリ事業部技術開発課の山藤正智課長は「販売して終わりでなく、アフターフォローもしっかりしていることは心強い」とコメントしている。
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