スマホで土壌分析 JA全農が開発2020年5月22日
JA全農は5月21日、土壌分析用の試験紙とスマートフォンを使った新しい土壌分析ツールを開発し6月下旬から販売を開始すると発表した。
JA全農は土壌の不足養分と過剰な養分を把握する「土壌診断」にもとづく適正施肥によって施肥コストを抑制する取り組みを進めている。今回開発したツールは土壌分析用の試験紙とスマートフォンを組み合わせたツールで、「手軽さ」と「正確さ」を両立させる。
土壌分析には試験紙「スマートみどりくん」と、試験紙の色を1秒足らずでスキャンする簡易測色ツール「Pico」、「Pico」専用のスマートフォンアプリを使う。Picoは小型で現場へ持ち運びができる。
具体的には分析したい土壌試料を採取し(5cc)、プラスチック容器に入れて水を加えて振り、濁った水に試験紙を浸す。その試験紙を測色ツール「Pico」にセットし測定すると、その結果が無線通信(Bluetooth)でスマホにダウンロードしておいたアプリに表示されるという仕組みになっている。
アプリには測定項目(pH、硝酸態窒素、水溶性リン酸、水溶性加里)の分析濃度別に色味が登録されており、これまで人間の目視によって判定していた微妙な色の違いが瞬時に数値化できる。分析データはスマホに保存されるため、ほ場別や時期別の分析結果をいつでも確認できる。
「スマートみどりくん」と「Pico」は全国のJAで購入できる。アプリは無料でダウンロードできる。JA全農は新たなツールの活用を通じて生産者の土づくりを支援していくとしている。
重要な記事
最新の記事
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(1)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(2)2025年9月18日
-
【座談会・どうするJAの担い手づくり】JA鳥取中央会・栗原隆政会長、JAみえきた・生川秀治組合長(3)2025年9月18日
-
【JA全農の若い力】家畜衛生研究所(3)病気や環境幅広く クリニック西日本分室 小川哲郎さん2025年9月18日
-
【全中・経営ビジョンセミナー】伝統産業「熊野筆」と広島県信用組合に学ぶ 協同組織と地域金融機関の連携2025年9月18日
-
【石破首相退陣に思う】米増産は評価 国のテコ入れで農業守れ 参政党代表 神谷宗幣参議院議員2025年9月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】協同組合は生産者と消費者と国民全体を守る~農協人は原点に立ち返って踏ん張ろう2025年9月18日
-
「ひとめぼれ」3万1000円に 全農みやぎが追加払い オファーに応え集荷するため2025年9月18日
-
アケビの皮・間引き野菜・オカヒジキ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第356回2025年9月18日
-
石川佳純の卓球教室「47都道府県サンクスツアー」三重県で開催 JA全農2025年9月18日
-
秋の交通安全キャンペーンを開始 FANTASTICS 八木勇征さん主演の新CM放映 特設サイトも公開 JA共済連2025年9月18日
-
西郷倉庫で25年産米入庫始まる JA鶴岡2025年9月18日
-
「いざ土づくり!美味しい富山を届けよう!」秋の土づくり運動を推進 富山県JAグループ2025年9月18日
-
日本初・民間主導の再突入衛星「あおば」打ち上げ事業を支援 JA三井リース2025年9月18日
-
ドトールコーヒー監修アイスバー「ドトール キャラメルカフェラテ」新発売 協同乳業2025年9月18日
-
「らくのうプチマルシェ」28日に新宿で開催 全酪連2025年9月18日
-
埼玉県「スマート農業技術実演・展示会」参加者を募集2025年9月18日
-
「AGRI WEEK in F VILLAGE 2025」に協賛 食と農業を学ぶ秋の祭典 クボタ2025年9月18日
-
農家向け生成AI活用支援サービス「農業AI顧問」提供開始 農情人2025年9月18日
-
段ボール、堆肥、苗で不耕起栽培「ノーディグ菜園」を普及 日本ノーディグ協会2025年9月18日