NVIDIAのAIプラットフォーム活用で農業のスマート化を加速 クボタ2020年10月7日
NVIDIAは10月6日、農業機械のスマート化を加速させるためにクボタと協業することを発表した。クボタはNVIDIA のエンドツーエンド AIプラットフォームを採用する。
クボタのコンセプトトラクタ
日本の農業は高齢化に伴う離農が進む一方、農作業の委託、経営効率化のための農地集積などにより、営農規模が拡大。大規模プロ農家が抱える人手不足や作業効率の向上、省力化などの課題解決のため、スマート農業の活用が急務になっている。
国内農機メーカーに先駆けて、スマート農業の本格的な研究を開始したクボタは、「農機の自動化・無人化による超省力化」の実現にあたり、NVIDIAのエンドツーエンドAIプラットフォーム「NVIDIA Jetson」を導入。天候や生育状況などのデータから適切な農作業を判断し、作物の収穫などの作業まで適時に実行に移す完全無人農機の実現に向けて研究開発を進める。
NVIDIA Jetsonは、計算処理能力、精度、電力効率に優れ、高耐久設計のため、農業機械の過酷な環境にも対応。さらに、高精細なスクリーンスティッチングやエッジ検出で、リアルタイムでスムーズな処理をする上で評価された。
また、AIの学習側の環境として、クボタはNVIDIA DGX AIシステムを導入し、研究開発を推進。DGXシステムは、GPU向けに最適化されたディープラーニングソフトウェアのハブであるNGCをサポートしている。開発者はディープラーニングの開発に必要とされる、統合済みのフレームワークコンテナーを使うことで、AIモデルの設計やトレーニング、実験、展開を容易に実施。研究開発から製品の市場導入までの時間を短縮できる。
これらにより、クボタは同一のコンピューティングアーキテクチャを持つNVIDIAのエンドツーエンド AIプラットフォームを学習から推論(エッジ)まで導入し、開発を効率化することで市場投入の短期化を図っている。例えば、DGXシステムで農機に搭載された多数のカメラから入力される情報を解析し、AIモデルの学習を重ね、その結果をNVIDIA Jetsonに戻すことでモデルの精度を高めていくことができる。
クボタ取締役専務執行役員で研究開発本部長の佐々木真治氏は「高い実績のあるNVIDIAのエンドツーエンド AIプラットフォームにて開発研究および製品化に取り組み、持続可能な未来の農業を創造していく」とコメント。また、NVIDIAの日本代表 兼 米国副社長の大崎真孝氏は「NVIDIAのAIプラットフォームはAIの開発を加速させ、今後より高まるAIの需要にも十分応えることができる。クボタの次世代の農業機械の開発において最適なプラットフォームといえる」と話している。
重要な記事
最新の記事
-
【注意報】とうもろこしにアワノメイガが多誘殺 早めの防除を 北海道2025年7月1日
-
【JA人事】JA伊勢(三重県) 新組合長に酒徳雅明氏(6月25日)2025年7月1日
-
JA全農「国産大豆商品発見コンテスト」開催 国産大豆を見つけて新商品をゲット2025年7月1日
-
コイン精米機が農業食料工学会「2025年度開発賞」を受賞 井関農機2025年7月1日
-
北海道産の生乳使用「Café au Laitカフェオレ」新発売 北海道乳業2025年7月1日
-
非常事態下に官民連携でコメ販売「金芽米」市民へ特別販売 大阪府泉大津市2025年7月1日
-
農作物を鳥被害から守る畑の番人「BICROP キラキラ鳥追いカイト鷹」新発売 コメリ2025年7月1日
-
鳥取県産きくらげの魅力発信「とっとりきくらげフェア」開催 日本きのこセンター2025年7月1日
-
鳥インフル 英国チェシャ―州など14州からの生きた家きん、家きん肉等 一時輸入停止措置を解除 農水省2025年7月1日
-
新潟県長岡市から産地直送 フルーツトマト「これトマ」直送開始 小海工房2025年7月1日
-
埼玉県毛呂山町、JAいるま野と包括連携協定を締結 東洋ライス2025年7月1日
-
空き家をキクラゲ栽培施設に リノベーション&借上げで運用開始 クールコネクト2025年7月1日
-
ハッピーターン「明太もちチーズもんじゃ風味」新登場 亀田製菓2025年7月1日
-
タイパ重視の消費者に新提案 高鮮度保持袋「枝豆キャンペーン」開催中 ベルグリーンワイズ2025年7月1日
-
2025年度研修No.3「メロンの植物工場栽培の可能性」開催 千葉大学植物工場研究会2025年7月1日
-
【人事異動】農畜産業振興機構(6月30日付)2025年7月1日
-
【人事異動】全国労働金庫協会(6月30日付)2025年7月1日
-
【注意報】ネギハモグリバエ・ネギアザミウマ 県下全域で多発のおそれ 岩手県2025年6月30日
-
24年産米2.6万円に 有利販売に努め積み上げ JA茨城、異例の公表2025年6月30日
-
梅雨の晴れ間の「DZ作戦」で、猛暑下の畦畔除草を回避しましょう 北興化学工業2025年6月30日