シンガポール事業40周年 次世代事業・人財投資をさらに推進 デンカ2020年11月9日
デンカは、シンガポールでの事業を始め今年で40周年を迎えた。同社はシンガポールを重要拠点と位置づけており、今後も先進的な研究開発、事業展開を積極的に進めさらなる成長をめざす。
シンガポールの事業拠点は、デンカグループ最大規模の売上高5億米ドル、営業利益6000万米ドルとなり、40年間で約300人の雇用を創出した。近年は、現地従業員の経営幹部職への登用や若手大卒者の日本での研修制度による人財育成、博士号取得者など高度な人財採用も積極的に進めている。
シンガポールは、世界有数の石油化学ハブであるジュロン島からの原料・用役(ユーティリティー)の安定確保に加え、世界最大級で先端の技術を取り入れたコンテナターミナル、企業誘致を促す投資優遇税制や透明性の高い法制度により、高い競争力がある。こうしたメリットを最大限に活用し、シンガポール経済開発庁(EDB)の協力の下、リチウムイオンバッテリー向け超高純度アセチレンブラックの能力を増強。2021年の稼働を目指して、xEVや5G向けなど次世代の半導体に使用される球状アルミナやLED導光板用途で高いシェアを有するMS樹脂の新規投資を進めている。また、スチレン系樹脂の生産を行うセラヤ工場をデンカグループのモデル工場として、リアルタイムでの需要予測やビッグデータの解析などスマート工場化に向けた積極的なIoT投資を行っている。こうした、新規投資に伴う技能と能力を持つ人財を採用するため、2022年末までにさらにシンガポールで40人以上の雇用を予定している。
EDBのダミアン・チャン氏は「シンガポールの製造拠点の発展、生産プロセスのデジタル化、人財育成の強固な基盤構築に向けたデンカの長年にわたる献身的な努力を心強く思っている。こうした取り組みにより、シンガポール人に素晴らしい雇用機会が生まれ、スキル向上につながった。今後もパートナーシップを継続していくことを楽しみにしている」とコメント。デンカの山本学社長は「グローバルにビジネスを展開し、"真に社会に必要とされる企業"としてグループ全体の生産性向上を図る当社にとって、高い教養とスキルを身につけた多様な人財を有し、世界トップレベルのIT先進国であるシンガポールは重要な戦略拠点。EDBの支援をいただきDXの導入による生産性革新を加速し、さらなる事業展開を進めていく」と話している。
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