農業用ドローン・ロボット農機の普及に期待 スマート農業に関する調査 矢野経済研究所2021年1月19日
矢野経済研究所は、国内におけるスマート農業市場を調査し、市場規模と参入企業の動向、将来展望を明らかにした。
スマート農業国内市場規模推移と予測
調査によると、2019年度のスマート農業の国内市場規模は180億700万円で、2020年度は203億2800万円を見込んでいる。2017~2019年度は農業クラウド・複合環境制御装置・畜産向け生産支援ソリューションなどの栽培支援ソリューションが牽引し、2019年度以降は、ドローンを利用した農薬散布ソリューション、ロボット農機が普及拡大している。
ドローンによる農薬散布は、農業用ドローンに適応した農薬数の拡大などが追い風になり、2019年度以降、大規模水稲農家を中心に本格的に普及拡大。今後、野菜や果樹農家にも普及拡大すると見られ、今後は、ドローンによる肥料散布や播種などへの普及も期待がかかる。また、ドローンによるセンシングは、参入企業などが現在実証試験を展開しており、本格的な普及は2022年以降になる見通し。
将来展望として、スマート農業の国内市場規模は2026年度には501億円まで拡大すると予測。農業データ連携基盤(WAGRI)の運用が2019年4月から始まり、スマート農業に関するあらゆるデータ共有化が始動した。また、2021年度には農業オープンAPIの整備が始まることから、より一層のデータ共有化・連携が進むと見られる。さらに通信技術(5G、ローカル5G)の進展により、ロボット農機の普及拡大に期待がかかる。
調査は2020年7月~12月、スマート農業参入事業者、水稲、農園芸、酪農・畜産の農業法人、関連団体・協会、管轄官庁等を対象に行われ、同社専門研究員による直接面談と電話・メールんどによるヒアリングで行われた。
重要な記事
最新の記事
-
【特殊報】ミニトマトに「トマト立枯病」県内で初めて確認 長崎県2025年6月18日
-
米の相対取引価格 過去最高を更新 60kg2万7649円2025年6月18日
-
【'25新組合長に聞く】JA中春別(北海道) 西川寛稔氏(6/3就任) 土を作ってきた営みひきついで2025年6月18日
-
【'25新組合長に聞く】JA鹿児島みらい(鹿児島) 井手上貢氏(5/27就任) 地域との共生、訪問と対話から2025年6月18日
-
中山間直払い制度 第5期評価 早急に修正を 第三者委有志が声明2025年6月18日
-
小泉農相と経団連懇談 農機もレンタルやリースが当たり前に 農地所有の要件緩和も検討2025年6月18日
-
【稲作農家の声】記事まとめ2025年6月18日
-
【機構改革・役員人事】クボタ(7月1日付)2025年6月18日
-
ヤマト運輸の集荷代行 2JAがサクランボとキュウリからスタート JA全農山形2025年6月18日
-
残してほしい水泳授業【消費者の目・花ちゃん】2025年6月18日
-
藤原紀香の『ゆる飲み』淡路島でたまねぎ収穫 日本酒で堪能 JAタウン2025年6月18日
-
箱根西麓の夏野菜が集結「夏野菜フェス」三島スカイウォークで開催 JAふじ伊豆2025年6月18日
-
カーリング日本代表 小泉聡選手と吉村紗也香選手 JAビルへ活動報告2025年6月18日
-
不揃いハーブ活用「フレッシュハーブティーレモングラス&ミント」新発売 エスビー食品2025年6月18日
-
ひろしまは美味しさの宝庫「OK!!広島(おいしいけぇ、ひろしま)」始動 広島県2025年6月18日
-
「野菜ソムリエサミット」6月度「青果部門」金賞7品など発表 日本野菜ソムリエ協会2025年6月18日
-
【人事異動・機構改革】北興化学工業(6月30日付、7月1日付、7月7日)2025年6月18日
-
不登校・ひきこもり相談交流会 28日に開催 パルシステム東京2025年6月18日
-
農家直送の米集荷・販売を強化 早く、適正価格で生活者のもとへ 農業総研2025年6月18日
-
注文の合間に応援 困窮世帯の「食」支える募金受付 パルシステム東京2025年6月18日