生分解性樹脂で作った 農具「マルチキーパー」販売開始 GSアライアンス2023年2月2日
脱炭素、カーボンニュートラル社会構築のための、環境、エネルギー分野向け最先端技術を研究開発するGSアライアンス(兵庫県川西市)は2月2日、「植物由来生分解性マルチキーパー」を発売。天然バイオマス、植物成分の生分解性樹脂を用いて、射出成形法により農具を量産できる体制を整え、同社ホームページ、または楽天市場で販売開始した。

天然バイオマス、植物由来の生分解性樹脂から作った農具「植物由来生分解性マルチキーパー」
生分解性樹脂は使用後に生分解され、土などの自然環境中に戻る材料。生分解性樹脂が天然バイオマス、植物由来の素材である場合は、植物が成長過程で周りの環境中のCO2を光合成で吸収するため、カーボンニュートラルとなり、石油を原料とする樹脂を生産、消費する場合と比較して、CO2を削減につながる。
同社で開発した天然バイオマス系生分解性樹脂を用いて作った射出成形法による「マルチキーパー」は、天然バイオマス度、生分解性成分は99.4%。農業用マルチフィルムを地面に固定したり、各種のシート、フィルム、ネットの地面、畑、農場への固定が可能となる。
農業用フィルム、マルチフィルムを畑、地面に固定するマルチキーパーは、一般的に石油由来のプラスチックが主に使われており、毎シーズンの農作物収穫後に回収しないと、畑で細かくなり、マイクロプラスチックの原因になる。同製品は、こうしたプラスチック汚染を緩和につながる。
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