石灰欠乏症(あんこ)に強いハクサイ新品種「桜月」種子発売 サカタのタネ2023年9月27日
サカタのタネは、石灰欠乏症(あんこ)に強く、肥大力、晩抽性に優れ、根こぶ病の幅広いレース(病原性が異なる菌系統)に対して耐病性を持つハクサイの新品種「桜月(さくらづき)」の種子を11月下旬から営利生産者向けに発売する。
ハクサイの新品種「桜月」
4月収穫(温暖地)の春ハクサイは、厳寒期から気温が上がる3~4月に急激に成長するため、カルシウム不足による石灰欠乏症(あんこ)が問題となる。あんこはハクサイの内部の葉が変色する生理障害で、商品価値の低下につながる。
「桜月」は、従来品種と比べて石灰欠乏症に非常に強く、安心して栽培できる。厳寒期に生育する春収穫のハクサイは大玉になりにくい傾向にあるが、同品種は4kg以上のサイズでも収穫でき、青果用だけでなく加工用ハクサイにも向いている。
春はハクサイのトウ立ちの時期に当たり、花芽が上がると商品価値が大きく下がり、出荷できなくなることもある。「桜月」は、晩抽性に優れるためトウ立ちが遅く、安定生産に貢献。また、ハクサイの生育不良などを引き起こす根こぶ病に対して幅広い耐病性を持つ。
「桜月」の種子の希望小売価格は20ml入り袋8,250円、ペレットシード1缶5000粒入り1万4190円。全国のJA、種苗店を通じて11月下旬から順次発売。価格はいずれも税込。
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