ウルトラファインバブルの農業活用における有効性実証 高知高専と肥料削減に関する共同研究 丸山製作所2023年11月1日
ポンプ技術やエンジン技術をコア・テクノロジーとして農業用機械を製造・販売する丸山製作所と高知工業高等専門学校(高知県南国市)は10月17日、産学連携の取り組みとして進めてきた丸山ウルトラファインバブルの農業利用に関する共同研究で、減肥栽培に有益性を発揮するという実証結果のついて報告会を開催した。
丸山製作所は、瞬時に高濃度のウルトラファインバブルを生成する独自の技術、「丸山ウルトラファインバブル(MUFB)」を、農業・洗浄・養殖などあらゆる分野で地球に優しい技術・製品として提供。 ウルトラファインバブル技術は、高い洗浄効果などを発揮する日本発の世界をリードする最新テクノロジーとして、環境・農業・工業・水産・医療など幅広い分野で応用・実用化が進んでいる。
丸山製作所は、水耕栽培などの現場におけるMUFBウルトラポンプの導入など、農業分野等へ技術・製品を提供。実際の農産業の現場でウルトラファインバブルの活用が大きな成長促進効果をもたらす場合がある一方、効果があまり見られない事例もあった。その要因の一つとして外的なものが考えられるため、同一の栽培環境を構築し、ウルトラファインバブルが植物の成長に与える影響を、ファインバブルの研究を長年続けている高知工業高等専門学校と調査することになった。
実験では小松菜を用いて、MUFB技術で生成したウルトラファインバブルを含む水(MUFB水)による「減肥20%(液肥80%)栽培での作物育成への効果」を検証。ウレタンスポンジで発芽した小松菜の苗を24時間液肥が循環し、1日12時間LEDが照射される水耕栽培環境において生育させ、ウルトラファインバブルが作物の生育に与える影響を以下の2区によって調査した。
通常栽培区:100%の液肥と通常の水を使用した通常栽培区
実験区:80%の液肥にMUFB水を使用した実験区
MUFBウルトラポンプ UP0290M-1を利用し給排水槽へMUFBを生成
通常栽培区と実験区では生育条件を揃え、2週間にわたり成長状態を比較。測定の評価項目は小松菜の葉部分のサイズ(葉の幅・葉の長さ・葉の枚数)、および液体クロマトグラフィーにより測定した葉部分に含まれる植物ホルモン量とした。その結果、実験区で生育した小松菜は葉部分(可食部)がより大きく成長し、成長に関係するホルモン量もより多い傾向が見られた。
以上により、同実験ではMUFB水を使用することで肥料を20%削減することに加え、成長の促進効果を計測することに成功した。
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