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デントコーンの収量アップ バイオスティミュラント「スキーポン」で実証実験 アクプランタ2024年3月8日

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アクプランタは、自社開発のバイオスティミュラント農業資材「スキーポン」の農作物の効果を検証する実証実験を展開。このほど、国内で実施したデントコーンとブロッコリーの実証実験の結果を発表した。

「スキーポン」は、酢酸(酢の主成分)の作用を活用したバイオスティミュラント。酢酸の作用で、植物の乾燥や高温への耐性を高めることで、収量や品質の維持、節水に繋げる。

◎実証実験:デントコーン
2022年から始まった国立大学法人帯広畜産大学(北海道帯広市)との共同研究において、デントコーン3品種へのスキーポンの効果を検証。3、4葉期にスキーポンを散布した区画と、水のみ散布した区画のデントコーンの収穫前の茎葉の枯れ具合を観察し、収穫時の実や茎葉のサイズや重量を計測した。

デントコーンの収量アップ バイオスティミュラント「スキーポン」で実証実験 アクプランタ_01.jpg写真1

スキーポンを散布した区画のデントコーンは、水のみを散布した区画と比べ、葉や実の重さが統計的に有意に重いことが確認された(写真1)。

また、葉の付き具合や色も、スキーポンの散布区画のデントコーンの方が良好な結果となった(写真2)。スキーポンの散布で葉の生育が安定、光合成が促進され、安定した栄養の取り込みが実の成長につながったことが示唆される結果となった。

写真2写真2

◎実証実験:ブロッコリー
ブロッコリーの大型実証実験は、2022年と2023年の2回実施。一回目の2022年は干ばつ状態の圃場で実施。スキーポンを施用した区画ブロッコリーは、生育が良好で欠株が少なく、花蕾の大きさも統計的な有意差が確認された。

スキーポンを散布していない「対象区」では、欠株や生育の不ぞろいが目立っていることを確認。一方、スキーポンを散布した区画の作物は生育の度合いがそろい、欠株も対象区より少なくなっていることが確認された。

ドローンで上空から撮影した写真で被植率を比べたところ、スキーポンを散布していない「対象区」が59%、スキーポンを散布した区画は85%と差が出た。

写真3写真3

2023年に行った実証試験では2022年の再現性の確認に加え、ブロッコリーを散布した圃場と、散布していない圃場でそれぞれ栽培したブロッコリーの、収穫時の花蕾の直径も計測。その結果、スキーポンを散布した区画で育ったブロッコリーの花蕾の直径は、そうでない区画で育ったものに比べて、約1.5センチ上回ることが、統計的に有意な差として確認された(写真3)。

2つの実証実験の結果から、スキーポンを施用することで、「植付後、干ばつ時の欠株や生育のばらつきの軽減」「花蕾のそろいを良くし、生育を促進する効果」が示された。

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