【年頭あいさつ 2025】松本和久 株式会社サタケ 代表取締役社長2025年1月4日
新年あけましておめでとうございます。
2025年もJAcom農業協同組合新聞をよろしくお願い申し上げます。
JAcomでは、農林水産大臣をはじめJAグループ全国連、農業関連団体のトップなどによる年頭のあいさつを順次掲載します。
松本和久
株式会社サタケ
代表取締役社長
明けましておめでとうございます。輝かしい新春を迎え、謹んでご祝詞申し上げます。
昨年を振り返りますと、雇用や所得環境が改善し、日本経済は緩やかな景気回復を見せました。原材料の高騰が続くなど、経営的には厳しい環境下ではありましたが、景気動向に伴い積極的な営業活動を展開できるようになりました。サービス関連のグループ会社4社を統合し新会社「サタケグレインマシナリー」を1月に立ち上げ、全国的なサービス業務を連携させることで、お客さまの満足と安全・安心をご提供できる国内サービス体制を整えました。海外では、オーストラリアでサイロ製品の拡充と販路拡大を企図した事業買収や、タイの生産工場を拡大し生産能力の向上を図り、需要増に対応すると共に海外の売上をさらに拡大する道筋をつけました。重要課題として継続的に掲げている5項目においては、「①利益提案」では総合的・俯瞰的な商品、サービスの企画を着実に行い、「②S-DX」はフィールドテストやサポート体制も良好な進捗となりました。「③米の品質保証の確立」ではインライン型検査機器の確立に注力し、「④国内外のサービスの拡充」ではお客様サポートセンターによる24時間サービス対応や海外代理店の拡充などが功を奏しました。「⑤人財育成」はサタケカレッジ(社内教育機関)が順調に成果を出しています。
本年も、引き続き5つの重要課題の取り組みを加速し、変化の激しい時代に対応できる企業体質にしたいと考えています。特にポストハーベストの総合メーカーとして、最先端技術による加工工程データの活用など、より一層の品質向上と安定化の実現を目指します。また海外市場においては、アジアやアフリカ市場における精米設備の普及と同時に、北米市場では現地に即した新製品とサービスを提供し、グローバル競争力をさらに強化していきます。個別分野で成長させたいものとして、炊飯設備「SILK」、醸造用精米技術「真吟」、原料「サイロ」があり、技術力の向上に加えマーケティングを積極的に強化していきたいと考えています。
1896年創業の当社は、本年129周年を迎えます。先達の努力や思いを大事にしながら本業を軸に社会に貢献し、当社をさらに発展させることが私の使命であると考えており、役員一同で経営に邁進する所存です。「不易流行」と「温故知新」を心構えとし、判断指針として「現場」「現物」「現実」の「三現主義」を重視しています。そのうえで、「六方よし経営」を目指します。
最後になりましたが、日頃のご厚誼に感謝するとともに、関係各位の益々のご健勝とご発展を祈念いたします。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日