果樹園向け農薬無人散布ロボット「PURIDA」 2026年から販売へ 韓国メーカーのHADA2025年10月7日
韓国の農業機械メーカーHADAは、千葉市の幕張メッセで開かれた「農業WEEK」(10月1~3日)に出展し、2026年から日本の果樹園向けに農薬無人散布ロボット「PURIDA(プリダ)」の販売を始める計画だ。

農薬無人散布ロボット「PURIDA」
HADAはスマート農業分野で韓国で注目されている。「PURIDA」は韓国で開発が進められており、果樹園での「実証テストを重ねながら商用化を目指している」(同社)。労働力不足の解消と散布作業の効率化を目的にした次世代スマート農業ソリューションとして位置づけ、農業WEEKでは実機のミニチュアモデルを展示。価格は約500万円を予定している。
機体は現場に合わせた設計で、省エネ駆動のモーターと軽量フレームを採用し、大容量タンクを搭載、メンテナンスも容易に行える。独立送風システムと8基のブロワーは角度調整が可能で、支持台を垂直に広げると多軸型果樹用(写真)、折りたたむとトンネル型果樹用として使用できる。
AIが果樹の位置に合わせて薬剤を精密に噴霧し、静電ノズルによって薬剤が葉や果実の表面に均一に付着するため、防除精度が向上し、農薬使用量を最大40%削減できるという。
走行面では、リモート操作やAIによるルート設定、自律走行・自律作業機能を備え、作業者が常時操作しなくても防除を自動で実施する。傾斜地では転倒防止機能が車体姿勢を制御し、障害物との追突を回避する。作業データはリアルタイムで分析され、専用デバイス上でロボットの稼働状態や防除履歴を確認できる。
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