カンキツ品種開発 劇的に効率化へ 遺伝子を特定2019年4月26日
通常、植物の種子は両親の遺伝子を引き継いだ胚(発芽して植物体に成長する部分)を1つのみ含む。しかし、カンキツでは両親の一方(種子親)と同一のゲノムを持つ多数の胚を併せ持つ「多胚性」と呼ばれる現象が見られる。農研機構は、この多胚性の制御に関わる遺伝子を特定するとともに、多胚性を示す個体を容易に判定できるDNAマーカーを開発したと、4月25日に発表した。
カンキツでは、1つの種子が交雑胚だけでなく、種子親と同一のゲノムを持つ多数の胚(珠心胚〔しゅしんはい〕)を含む多胚性という現象が見られる。
交雑胚と珠心胚は外観からの区別が難しく、多胚性の種子を播いても、両親から遺伝子を引き継いだ個体(交雑胚個体)をほぼ獲得できない。このため、カンキツの交雑育種を進める際は、多胚性を示さない個体(=単胚性の個体)を利用することが不可欠となる。したがって、優れた特性を持っていても多胚性の品種は一般的に種子親として利用されていない。
そこで農研機構は、多胚性の制御に関わる遺伝子の探索をすすめ、CitRKD1(シトアールケーディーワン)という遺伝子を特定した。
さらに、CitRKD1について、多胚性を示す遺伝子型と単胚性を示す遺伝子型を容易に区別できるDNAマーカーを開発。同マーカーは、国内で育成された95種類に及ぶカンキツの品種や系統について多胚性と単胚性を区別することができた。
このため同マーカーを利用することで、芽生えの段階で多胚性の個体を効率よく除去できるため、交雑組み合わせに用いる親品種を限定することなく、優れた特性を持つ新品種の育成を効率的に推進できる。
詳細は、(研究成果) カンキツの多胚性を制御する遺伝子を特定(農研機構)で公開されている。
種子親が多胚性の場合と単胚性の場合の参考図(農研機構Webサイトのプレスリリース資料抜粋)
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