わさびの植物工場栽培へ 沖縄県初「わさび試験栽培」開始 NEXTAGE2021年6月16日
わさびの自動栽培に取り組むアグリテックベンチャーの株式会社NEXTAGE(東京都目黒区)は、わさびの植物工場栽培と出荷を目的とした試験栽培施設「NEXTAGE 沖縄R&Dセンター」を沖縄県中頭郡西原町に開設。沖縄県を拠点とした県内初のわさびの試験栽培を6月15日から始めた。
人工光の植物工場におけるわさびの栽培
同社は、近年の自然環境下で国産わさびの栽培環境が減少していることに強い懸念を抱き、日本の食と文化である「日本わさび」を守り、新たな市場を創出することをめざし、わさびの植物工場栽培に2019年から取り組んでいる。「NEXTAGE 沖縄R&Dセンター」では、植物工場を活用し様々な環境下で栽培できる技術の検証と、遠隔栽培ソリューションの開発・実用化に向けて取り組む。
沖縄の温暖な環境は、さとうきび、パイナップルなど豊富な特産品を生み出す一方、冷涼な環境を好むわさびの栽培には適さず、わさびの栽培や出荷に関する事例はない。同社は、植物工場におけるわさび栽培の一定の品質確保と、課題の栽培期間短縮の目処が立ったため、これまで継続してきた研究成果を活かして世界中のどんな環境下でも自然栽培と同等品質でわさびの植物工場栽培ができると考えている。今回はあえて温暖な環境で水質も適さない沖縄県を選び、同施設で実証実験を開始した。
同センターでは、沖縄県における栽培環境に関するデータや各種デバイスから得られる情報を、同社が開発した栽培管理システムに集約することで、遠隔地からの栽培進捗管理や、剪定作業等の判断が行える環境を整備。今後、カメラやIOTセンサーなど各種デバイスから得られるデータセットを活用し、情報分析によるPDCAサイクルの高速化や、AI活用による栽培環境の制御・収穫・出荷などを含めた一部作業の自動化をめざす。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日