新たに6農場をHACCP認証農場に2018年1月15日
農林水産省では平成23年より、畜産農場における衛生管理の向上と消費者への安全な畜産物の供給を確保するため、「畜産農場における飼養衛生管理取組認証基準」にもとづいて、民間による農場HACCPの取り組みを推進してきているが、その認証機関の一つである公益社団法人中央畜産会が1月12日、新たに6つを農場HACCP認証農場として追加したと発表した。
新たに認証された農場は次の6農場で、いずれも「豚」。
▽(有)コーシン阿蘇大津ファーム(熊本)
▽宝理養豚肥育農場(千葉)
▽(有)山西牧場(茨城)
▽(株)シムコ岩手山事業所(宮城)
▽今市ファーム(栃木)
▽(株)シムコ館山事業所(千葉)
畜産物の安全性向上のためには、個々の畜産農場における衛生管理をより向上させ、健康な家畜を生産することが重要となる。このため、同省では畜産農場に危害要因分析・必須管理点(HACCP)の考え方を取り入れた飼養衛生管理を推進しており、21年8月に「農場HACCP認証基準」を公表。認証機関である中央畜産会では、この基準にもとづき審査を行った上で、畜産農場を認証している。
今回の追加認定により、認証農場は同日現在、150農場となった。内訳は、128農場が中央畜産会、22農場がもう一つの認証機関であるエス・エム・シー(株)となっている。また中央畜産会が認証した128農場の内訳は、乳用牛が15農場、肉用牛が21農場、豚が53農場、採卵鶏が37農場、肉用鶏が2農場となっている。
また現在、食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられるJGAP家畜・畜産物の認証農場は11農場あるが、それらの農場は、農場HACCPの認証を取得している。
同省では、農場HACCPに取り組むことで、畜産物が食卓に届くまでの一貫した衛生管理体制の構築につながるとして、今後もこの枠組みを通じた政策推進を図りたいとしている。
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