【コラム・消費者の目】良いものには普遍的な価値2015年12月11日
アメリカではアナログレコードの人気が高まっています。CDの売り上げが低迷し、インターネット上から音楽をダウンロードして携帯端末で楽しむ時代に、アナログレコードの売り上げは2014年には対前年比149%。約800万枚のアナログレコードが購入されたと言います。
日本でもアナログレコード人気が再燃しています。若者に人気のきゃりーぱみゅぱみゅやPerfumeもレコード盤をリリースしているそうですし、国内のレコード生産も増加傾向です。
デジタル録音の場合、人間の耳には聞こえないとされる2万ヘルツ以上の音をカットしています。一方、アナログレコードはすべてをレコードの溝に刻んでいるので、温かみのある音色になるのだそうです。
また、何と言ってもレコードのジャケットはメッセージ性があって、アーティスト自身のみならず、レコード制作に関わった人たちの思いが詰まっている気がします。
レコードの扱いにも細心の注意を払っていましたっけ。白手袋をはめてもおかしくないくらい恭しくレコードをジャケットから取り出し、静電気防止のスプレーをして埃をブラシで取り除き、レコードをプレーヤーにセット。回転数を確認して、静かに、静かに針をレコードに落とす。そんなルーティンを懐かしく思い出します。
今のアナログレコード人気は、1960年代から1990年代の洋楽の最盛期に青春時代を過ごした世代だけでなく、初めてアナログレコードに触れる若い世代にも広がっています。この人気が単なる懐古趣味では無く、普遍的な価値に基づいていることを示しているのではないでしょうか。
良いものは世代を超えて受け入れられるのだと、改めて気付かされました。
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