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メルカート・リオナーレ【イタリア通信】2026年1月24日

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店の全景

私の家の近くには市営市場があります。ローマ市内には公認の地区市場、メルカート・リオナーレが約70か所ありますが、私の家の周辺にもスーパーが5店以上あるにもかかわらず、この市場は30軒以上の店が並び、にぎわっています。
こうした市場では、スーパーとは違い、同じ商品を扱う店が複数あります。ある食材が一軒にない場合も、別の店で手に入ります。また対面販売なので、注文を加えたり、料理方法を教えてもらうことも可能です。常連客は店主と一緒にコーヒーを飲みながらおしゃべりすることもあり、おしゃべり好きのイタリア人にとってはぴったりの場所です。それに比べると、スーパーはどこか冷たく感じられます。

クリスティアンさん

そんな市場に店を出しているクリスティアンさんは、ローマ市内の畑で採れた新鮮な野菜を並べ、人気を集めています。クリスティアンさん一家は代々農業に携わっており、最近までは父親も畑仕事をしていましたが、現在は80歳を超え、店を手伝っています。
イタリアには1960年代まで、「mezzadoria(半分取り)」と呼ばれる制度がありました。これは小作人制度に似ており、農民一家に土地を貸し、農園内に住まいを与え、農具などは地主が支給し、収穫を半分ずつ分けるシステムです。一見公平に見えますが、作物の販売は地主が行い、実際には主従関係が基盤となっていました。クリスティアンさん一家もこの制度の下で農業を営んでいましたが、法律改正後は土地を借りて自ら農業を続けています。

クリスティアンさんの畑

10年ほど前に新しく借りた土地は3ヘクタールで、その半分が農地、半分がオリーブ園です。クリスティアンさんは56歳で、妻と子ども二人、それに81歳の父親と暮らしています。以前は妻も畑仕事を手伝っていましたが、現在はすべてクリスティアンさん一人でこなし、子どもたちは農業を継ぐ気はないそうです。

お店と父親

ローマ市の面積は1,285km2で、東京都区部の約2倍、そのうち約45%が農地です。ローマ時代には城壁内の居住地と周辺の農地を合わせた範囲が「都市」とされており、周辺には貴族や富裕層の荘園が多数存在しました。これらの土地は中世以降、ローマ教皇領となり代々引き継がれたため、ローマ市は広大なまま現在に至ります。ローマが最も人口が多かった3世紀には、城壁に囲まれた1,400ヘクタールの土地に約100万人が住んでいました。1870年代にイタリアの首都となったときの人口は約20万人、現在は約300万人ですが、多くのイタリア人がマンションに住むため、市街地の周辺には住宅がそれほど増えず、農地が広く残されています。

野菜を収穫するクリスティアンさん

クリスティアンさんの1日は早朝4時に始まります。畑に行き、その日に市場で売る野菜を収穫した後、自分で作っていない果物を果物野菜の卸売市場で仕入れ、7時には店を開けます。最近は珍しい野菜にも挑戦しており、北海道のカボチャや春菊なども栽培しています。「サカタのタネ」を使っているとのことです。
ローマの夏はほとんど雨が降らないため、以前は大きな風車で地下40メートルから水をくみ上げていました。現在はクリスティアンさん自らソーラーパネルを設置し、モーターで水をくみ上げて畑に散布しています。また、ニワトリも飼っており、現在は10羽ほどですが、春には50羽程度に増やし、柵内で自由に育てた鶏の卵を販売する予定です。私は、その卵を白いご飯にかけて食べるのをとても楽しみにしています。
市場が閉まる午後2時からは、再び畑に戻ります。最後に「夏休みは?」と尋ねると、「畑に水を撒くので、バカンスなんてありません」との答えが返ってきました。

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