[14]稗造君(ひえぞうくん)
【JAいわて花巻・岩手】
雑穀のひとつであるヒエ(稗)は、かつては米に代わる救荒作物として、特に梅雨期前後に山背(ヤマセ)と呼ばれる冷たく湿った北東風が吹き、水稲の被害を受けることの多い岩手県を中心に東北の太平洋側で多く生産されていた。JAいわて花巻が救荒作物のヒエを嗜好品の焼酎に変えた。
救荒作物が焼酎に
年によって差はあるが、毎年1.5?3tのヒエをJAが買い取る。JAいわて花巻はアワ(粟)、ソバなど、雑穀の栽培が盛んで、炊飯用を含め、さまざまな形で付加価値をつけたオリジナル商品の開発に力を入れており、「稗造君」もその一つ。ヒエは植物繊維を白米の8倍含み、ほのかな香りで、甘味があり、飲みやすい。どんな飲み方でもおいしく飲めるが、ロックが好まれている。20度、30度などの瓶入りのほか、陶器の甕入りの45度の商品もある。価格は25度、720ml入り1350円(税込)など。問い合わせ・注文先は同JAの農産物直売所「母ちゃんハウスだすこ」(TEL:0198-24-2914)まで。
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