【人事異動】農水事務次官に末松広行氏 奥原氏は退任 農水省2018年7月24日
政府は7月24日の閣議で農林水産省の事務次官に、人事交流で経済産業省の産業技術環境局長として出向している末松広行氏の就任を了承した。また、食料産業局長には女性初の本省局長として新井ゆたか輸出促進審議官が就任する。奥原正明事務次官は退任する。発令は27日付け。
齊藤健農相は閣議後の会見で農協改革をはじめ農業、林業、水産各分野で改革を続けてきたが「ここで人心を一新し、新しい体制で改革を定着させ深めていきたい」と今回の人事の狙いを話した。末松氏の事務次官起用については「総合的に考えて適任であると考えた」とした。
また、奥原事務次官については「この間、いろいろ批判があるなかで改革の最前線に立って活躍してきた功績はある」と評した。今後の農政改革などについては「現場に真摯に耳を傾けていくこと」や行政や農業団体などが「気持ちを一つにして進んでいくことが大事」だと話した。女性の登用については農水省とし「重視していきたい」と強調した。
末松氏は平成20年に農水省に新設された食料安全保障課の初代課長や林野庁林政部長などを経て、農村振興局長に就任後、28年に局長級の人事異動で経済産業省に出向していた。
【人事異動】(7月27日付)(以下、敬称略)
▽農林水産事務次官(経済産業省産業技術環境局長・25日付で大臣官房付 昭和58東大・法) 末松広行
▽林野庁長官(林野庁次長 昭和60東大・法) 牧元幸治
▽食料産業局長(大臣官房輸出促進審議官兼食料産業局付 昭和62東大・法) 新井ゆたか
▽農村振興局長(農村振興局次長 昭和57京大・農工) 室本隆司
▽政策統括官(大臣官房総括審議官 昭和61東大・法) 天羽隆
【退職】
(農林水産事務次官)奥原正明
(林野庁長官)沖修司
(農村振興局長)荒川隆
(政策統括官)柄澤彰
(7月25日付)
▽経済産業省製造産業局長(食料産業局長 昭和59東大・法) 井上宏司
【略歴】
▽末松広行(すえまつ・ひろゆき)
昭和34年埼玉県生まれ。
58年東大法学部卒、農林水産省入省。平成18年大臣官房環境政策課長、20年大臣官房食料安全保障課長、22年林野庁林政部長、26年関東農政局長、27年農村振興局長、28年経済産業省産業技術環境局長
▽牧元幸司(まきもと・こうじ)
昭和37年東京都生まれ。
60年東大法学部卒、農林水産省入省。平成20年林野庁林政部企画課長、25年大臣官房文書課長、28年内閣官房内閣審議官、29年林野庁次長
▽新井ゆたか(あらい・ゆたか)
昭和37年埼玉県生まれ。
62年東大法学部卒、農林水産省入省。平成23年食料産業局産業連携課長、26年水産庁漁政部漁政課長、29年大臣官房輸出促進審議官兼食料産業局付
▽室本隆司(むろもと・たかし)
昭和34年大阪府生まれ。
57年京大農学部農業工学科卒、農林水産省入省。平成24年農村振興局整備部設計課長、25年農村振興局整備部長、27年農村振興局次長
▽天羽隆(あもう・たかし)
昭和37年徳島県生まれ。
61年東大法学部卒、農林水産省入省。平成17年経営局協同組織課長、23年生産局農産部農産企画課長、25年大臣官房政策課長、29年大臣官房総括審議官
(関連記事)
・農水と経産の連携でイノベーション創出(17.06.16)
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