建更の仕組みをシンプルに JA共済が「建物更生共済」と「こども共済」の仕組改訂2017年3月27日
JA共済連は、29年4月1日から、組合員・利用者のニーズに即した保障提供を実現するため、「建物更生共済」と「こども共済」の仕組改訂等を行う。また、市中金利動向等を踏まえ、共済掛金率も改定する。
◆「むてき」から「むてきプラス」に―建更をシンプルに
建物更生共済の愛称を、現行の「むてき」から「むてきプラス」に変更し、自然災害の増加による組合員・利用者の保障ニーズの変化に応え、シンプルでわかりやすい仕組みを提供するために、仕組改訂を行う。
具体的には「火災等」や「地震等を除く自然災害」によって損害を受けたときに「付保割合」(注)にかかわらず火災共済金額を限度に、損害の額を共済金として受け取れる「実損てん補方式」を導入する。
「実損てん補方式」の場合、損害の額が火災共済金額以下であれば、損害の額を共済金として支払うので、損害を受けた建物等の修繕費を共済金だけでまかないやすくなる。現行「比例てん補方式」では「付保割合」で支払われる。
注:「付保割合」とは、共済価額に対して、いくらの保障(火災共済金額)を備えているかを割合であらわしたものをいいう(計算方法:付保割合=火災共済金額/共済価額)。共済価額とは、建物・動産等共済対象を金銭に評価した額をいう。建更では、経過年数に応じた「時価額」ではなく、現在と同様の建物・動産等を改めて建築・購入するのに必要な額である「再取得価額」を共済価額とすることを基本としている。
さらに、臨時費用共済金および特別費用共済金の支払要件に「水災」を追加。これで「水災」時にも充実した費用保障が得られるようになる。
そして、ニーズに応じた満期共済金額で加入できるように、現行の型倍制度(「火災共済金額と同額の1型、同2分の1の2型、同5分の1の5型、同10分の1の10型)を廃止し、満期共済金額を自由に設定できるようにする。あわせて設定できる満期共済金額の最低限度を「火災共済金額の10分の1」から「火災共済金額の30分の1」に引き下げる。これにより、満期保障を抑えることで掛金負担を軽減することができる。
そして、組合員・利用者の利便性向上を目的として、平成28年4月から生命総合共済新契約の申込手続についてタブレット端末「Lablet's」によるペーパーレス化・キャッシュレス化を実施しているが、この4月からは建更の新契約にも導入することで、わかりやすく、簡単な手続きができるとともに、契約手続き時に現金を用意する必要がなくなった。
こうした仕組改訂に合わせ、現行の「むてき」から「むてきプラス」に変更する。
◆多様なニーズに応え「こども共済」も仕組改訂
こども共済(学資金型、祝金型)の仕組改訂の特徴は次の通り。
▽より多くの組合員・利用者が加入できるように、ア)契約年齢の拡大:共済契約者の最高契約年齢を60歳から75歳に引き上げる。イ)共済掛金払込免除不担保特則の新設
▽多様な学資金準備計画のニーズに応えるようになる(学資金型)。ア)中学校プラン・高校プランの新設、共済掛金払込終了年齢の拡充。イ)学資金タイプを「基本型」(学資金の額は毎回同額)、「入学準備型」(入学時の学資金)から選択できる。
「こども共済」学資金型の愛称を、現行の「すてっぷ」から「学資応援隊」に変更する。
◆共済掛金率の変更
市中金利動向等を踏まえ、共済掛金率が改定される。詳細は、JA共済連またはもよりのJAで。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日