利上げで債券など評価損▲1兆6500億円 農林中金第3四半期決算2023年2月8日
農林中央金庫は2月7日、2022年度第3四半期決算を発表した。欧米を中心とした利上げにともない外貨調達コストが大幅に増加、収支を圧迫し経常利益は前年同期比▲532億円となった。
経常収益は1兆7596億円で前年同期比8153億円増となった。このうち欧米を中心とした利上げにともない利息配当が上振れし、資金運用収益は同4706億円増の9662億円となった。
一方、利上げにともない外貨調達コストが大幅に増加し、資金調達費用は同5062億円増の8895億円となり、事業管理費とあわせた経常費用は同8685億円増の1兆5919億円となった。
この結果、経常利益は1676億円となり同▲532億円となった。

総資産は99兆3350億円で同▲6兆8033億円となった。要因は有価証券の保有額の縮小。金利上昇で債券の評価額が下がるため売却し残高を減らした。
純資産は5兆3187億円で同▲1兆9759億円となった。
市場運用資産残高は約52兆9000億円で前年度末にくらべて▲6兆7000億円となった。

急激な金利上昇で債券を中心とした有価証券は含み損が膨らんでいる。有価証券評価損益では▲1兆6523億円を計上した。農林中金は利回りの高い債券に買い替えるなど運用資産の内容改善に取り組み「金利上昇への耐性をつけてきた」。自己資本比率は半期決算時では15.86%(総自己資本比率)。今期の自己資本比率は2月24日に開示されるが「自己資本は手厚い」として健全性を保っていると話している。
重要な記事
最新の記事
-
情報提供やDXで厚生連医療を支える 医薬品メーカーは"節度"ある利潤を 日本文化厚生連・東公敏理事長2025年12月23日 -
数字で読む「令和の米騒動」(上) 混乱招いた流通悪者論 集荷後半に"異変"2025年12月23日 -
数字で読む「令和の米騒動」2025 (下) 始まった損切り 小売りにも値下げの動き2025年12月23日 -
【肉とビールと箸休め ドイツ食農紀行】(4)クリスマスマーケットとホットワイン2025年12月23日 -
神明が先物市場の価格使った契約を生産者に呼びかける【熊野孝文・米マーケット情報】2025年12月23日 -
米のコスト指標作成へ 米穀機構に委員会設置2025年12月23日 -
「令和7年産新米」最大12.5%値下げ アイリスグループ2025年12月23日 -
業務用米の特徴を紹介 播種前・書面契約のリスク管理 東京で業務用米セミナー&交流会2025年12月23日 -
甘み増す旬野菜「和歌山県産冬野菜フェア」直営店舗で開催 JA全農2025年12月23日 -
ノウフク・アワードで「チャレンジ賞」障害者の社会参画や地域農業に貢献 JA全農2025年12月23日 -
「石川佳純47都道府県サンクスツアーin鳥取」4年かけて遂に完走 JA全農2025年12月23日 -
「水戸ホーリーホックJ2優勝&J1昇格キャンペーン」開催中 JAタウン2025年12月23日 -
「トゥンクトゥンク」と「きぼうの種」を宇宙で初披露 年越しイベントを生配 2027年国際園芸博覧会協会2025年12月23日 -
米国ニューヨーク市に人工光型植物工場のマーケティング拠点を開設 クボタ2025年12月23日 -
鳥インフル 英国からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年12月23日 -
鳥インフル ハンガリーからの生きた家きん、家きん肉等の一時輸入停止措置を解除 農水省2025年12月23日 -
鹿児島県南大隅町と包括連携協定を締結 町内事業者と働き手をサポート タイミー2025年12月23日 -
まるまるひがしにほん「東日本酒博覧会~年越し酒~」開催 さいたま市2025年12月23日 -
利用者・行政・協同組合が連携 焼売やナゲットで食料支援 パルシステム神奈川2025年12月23日 -
本格スイーツの味わい「安納芋プリン スイートポテト仕立て」期間限定で発売 協同乳業2025年12月23日


































