農林中金とソリマチ、農業利益総研がパートナーシップ協定を締結2023年5月10日
農林中央金庫は会計ソフトを開発・販売するソリマチ(株)と同社が設立した農業経営データなどを分析、情報発信している(一社)農業利益創造研究所とパートナーシップ協定を締結したと5月9日発表した。
目的は担い手農家の経営課題を解決して所得向上を実現すること。3者でJA全中とも連携して▽コンサルティング機能の高度化、▽記帳代行の効率化、▽担い手農家の農業データの利活用に取り組む。
JAグループは担い手コンサルティングに力を入れており、担い手農家は「品目別収支」が示されることを高く評価しているという。ただし、現在は手作業で行っており、今後システム化を検討するとともに、生産管理システムとの連携も含めた高度なコンサルティングサービスに向け共同で研究を行う。
記帳代行の効率化では、担い手とJAとの取引データに加えてJA以外との取引データも一元化して処理するWebシステムの構築を研究する。また、現在はJA職員が担い手が持ち込んだ伝票などを手入力している部分もあるが、それを解消しJA職員の負担を解消、よりコンサル業務などに注力できるようなシステム開発もめざす。
また、JAの記帳代行から得られた担い手農家の農業データを集計・分析し、経営のアドバイスに活かすなどデータから新たな価値を担い手に提供する活用法も共同で研究する。
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