防災対策への意識と実態 一人暮らし若年層に調査 JA共済連2024年8月30日
JA共済連は、防災への機運が高まる9月1日「防災の日」を前に、一人暮らしの防災に関する意識と実態について調査を実施した。一人暮らし若年層のおよそ7割が防災教育を受けたことがあるにも関わらず、約8割が「防災対策ができていない」と回答。また、約7割は自分が被災することを「イメージしたことがない」と答えた。
同調査は7月12日~7月16日、一人暮らしの全国15歳〜34歳男女400人と、一人暮らしの子を持つ40歳以上の男女400人を対象にインターネットで行われた。
同調査によると、15歳〜34歳の一人暮らし若年層が最も不安に思う自然災害は「地震」で78.3%。約6割が一人暮らしになって「地震への不安が高まった」(62.3%)と回答した(図1)。また、15歳~34歳は、子どもの頃から国内の大規模地震発生を経験した世代で、約7割が防災教育を受けている(図2)。
図1:一人暮らしをする上で不安に感じる自然災害
図2:防災教育の経験
また、一人暮らしで、「防災対策を十分に行っている」と答えたのは16.8%。防災対策をしていない理由は「具体的な対応策がわからないから」 (40.5%)、「お金がないから」(34.2%)、「面倒だから」(27.9%)など。また、66.8%は自分が被災することを「イメージしたことがない」、74.5%は被災後にお金がかかることを「考えたことがない」と答えた(図3)。
一方で、防災について「もっと学びたい」(71.3%)、「実際に大地震の揺れを体験して学べる場に参加したい」(51.3%)という結果で、一人暮らしで不安が増した今こそ、約7割が「防災について学びたい」という意欲がみられた(図4)。
図3:防災対策を十分に行わない理由
図4:一人暮らし若年層の防災についての意識
一人暮らしの子どもを持つ親の気持ち
一人暮らしをする子どもの親の約7割が「子どもの地震への不安」(69.5%)を感じ、約8割が一人暮らしの子どもは「防災対策をしていない」(77.8%)、「防災対策ができていない」(80.3%)と認識。親の60.5%は「子どもに安否確認の連絡をいれている」ものの、17.3%は「連絡が取れず心配を募らせたことがある」。また、「一人暮らしの子どもの防災対策や防災用品の備蓄を確認した」(20.8%)、「一人暮らしの子どもと防災について話し合っている」(28.0%)は少数派だった。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日