西日本向き低アミロース米開発「ぴかまる」2014年4月10日
農研機構九州沖縄農業研究センターは西日本向きの低アミロース米「ぴかまる」を開発し、このほど発表した。ご飯の粘りが強く、多収で病気にも強い。
低アミロース米はご飯の粘りが強く、冷めても硬くなりにくい特徴があることから、家庭用のほかにブレンド用や業務用としても需要があるが、暖地の九州では安定して栽培できる品種がなかった。
開発された「ぴかまる」は、出穂期・成熟期が九州地区の主力品種「ヒノヒカリ」と同程度の中生種。「ヒノヒカリ」に比べて倒伏に強く、移植栽培で9%、直播栽培で13%収量が多かった。いもち病、縞葉枯れ病に強く、農薬の使用量を減らせる可能性がある。
また、「ヒノヒカリ」に比べてご飯の粘りが強く、柔らかいという特長があり、食味もよい。玄米は低アミロース米の特徴でやや白濁するが、粒ぞろいも優れている。すでに福岡、熊本、鹿児島県で試作しており、26年度は岡山でも試作が始まる。
種子の入手や試作についての問い合わせは、農研機構九州沖縄農業研究センター広報普及室(TEL:096-242-7682)まで。

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