穀物全体の生産量は消費量を下回る見込み-15/16年度2015年9月17日
米国農務省は現地時間の9月11日、2015/16年度の穀物等の需給見通しを発表した。
世界の穀物全体の生産量は24億8169万t(対前年比0.7%減)の見込み。一方、消費量は24億8570万t(同0.7%増)の見込みで生産量は消費量を下回る。期末在庫量は5億4154万t(同0.7%減)で期末在庫率は21.8%(同0.3ポイント減)となる見込み。需給見通し発表は今年度5回め。主要品目別の動向は次のとおり。
【小麦】
インド、カナダ、EU等を減少するが中国、米国、豪州等で増加することから世界全体の生産量は史上最高の前年度をさらに上回る見込みで対前年度比0.9%増の7億3161万tの見込み。
消費量は同1.3%増の7億1636万t。期末在庫率は同1.8ポイント増の31.6%となる見込み。
【トウモロコシ】
生産量は中国、南アフリカで増加するものの、EU、米国、ブラジルで減少することから世界全体では史上最高の前年度を下回る見込みで同2.9%減の9億7810万tの見込み。消費量は同0.1%減の9億8562万tで生産量は消費量を下回る。期末在庫率は0.8ポイント減の19.2%となる見込み。
【米】
生産量は、米国で収穫面積の減少と単収低下、タイで乾燥による作付面積減、ミャンマーの洪水などで減少し同0.6%減の4億7576万tの見込み。消費量は中国で増加することから史上最高となる4億8742万tの見込み。生産量は消費量を下回ることから、期末在庫率は2.5ポイント減の18.5%の見込み。
【大豆】
生産量はアルゼンチン等で減少するものの、ブラジルで収穫面積の増加が見込まれることから世界全体では史上最高となる同0.1%増の3億1961万tの見込み。消費量も中国、アルゼンチン等で増加することから史上最高となる3億1010万tとなる見込み。期末在庫率は1ポイント増の27.4%となる見込み。
(関連記事)
・世界の穀物消費量、史上最高を更新の見込み (15.06.11)
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(159)-食料・農業・農村基本計画(1)-2025年9月13日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(76)【防除学習帖】第315回2025年9月13日
-
農薬の正しい使い方(49)【今さら聞けない営農情報】第315回2025年9月13日
-
【人事異動】JA全中(10月1日付)2025年9月12日
-
【注意報】野菜類、花き類、豆類にハスモンヨトウ 県内全域で多発のおそれ 兵庫県2025年9月12日
-
【注意報】果樹カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 佐賀県2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政も思い切りやってほしかった 立憲民主党農林漁業再生本部顧問・篠原孝衆議院議員2025年9月12日
-
【石破首相退陣に思う】破られた新しい政治への期待 国民民主党 舟山康江参議院議員2025年9月12日
-
【石破退陣に思う】農政でも「らしさ」出しきれず 衆議院農水委員会委員・やはた愛衆議院議員(れいわ新選組)2025年9月12日
-
ドローン映像解析とロボットトラクタで実証実験 労働時間削減と効率化を確認 JA帯広かわにし2025年9月12日
-
スマート農業の実践と課題を共有 音更町で研修会に150名参加2025年9月12日
-
【地域を診る】個性を生かした地域づくり 長野県栄村・高橋彦芳元村長の実践から学ぶ 京都橘大学学長 岡田知弘氏2025年9月12日
-
(452)「決定疲れ」の中での選択【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年9月12日
-
秋の味覚「やまが和栗」出荷開始 JA鹿本2025年9月12日
-
「令和7年台風第15号」農業経営収入保険の支払い期限を延長 NOSAI全国連2025年9月12日
-
成長軌道の豆乳市場「豆乳の日」前に説明会を実施 日本豆乳協会2025年9月12日
-
スマート農園を社会実装「品川ソーシャルイノベーションアクセラレーター」に採択 OYASAI2025年9月12日
-
ご当地チューハイ「寶CRAFT」<大阪泉北レモン>新発売 宝酒造2025年9月12日
-
「卵フェスin池袋2025」食べ放題チケット最終販売開始 日本たまごかけごはん研究所2025年9月12日
-
「日本酒イベントカレンダー 2025年9月版」発表 日本酒造組合中央会2025年9月12日