予約登録米3年連続で20万人突破 パルシステム2016年6月3日
生協のパルシステム連合会は、毎年、田植え時期に予約を募り、収穫から年間を通じて定期的に届ける「予約登録米」事業を実施しているが、2016年の登録者数が3年連続で20万人を突破した。
この「予約登録米」は、1993年の冷害による米不足を契機に、95年産米から実施され、16年産米で21年目となる。
田植え段階で産地と1年間の契約を結び、4週に1回定期的に届けるもの。不作や災害などで調達が厳しくなったときにも、登録者を優先して届ける制度だ。
予約登録米はすべてパルシステムの産直産地で生産された米で、化学農薬や化学肥料にできるだけ頼らずに栽培する「環境保全型米づくり」で生産されている。こうした方法は、生産者にとっては手間がかかるが、田植え前から出荷量が約束されていることから、生産者のリスクを軽減する制度にもなっている。
予約登録者数は、毎年着実に増加し、2007年に11万1000人と初めて10万人を突破。14年に20万4000人と20万人を超え、今回の16年産米の予約登録者数は21万5001人(前年比106.7%)と、3年連続で20万人を突破している。
16年産米の年間利用数量は約1万8147㌧で、1人当たり年間消費量に換算するとおよそ32万人分となる。また、農地面積に換算すると約4000㌶となり、同生協連本部がある東京都新宿区の約2.2倍(東京ドーム約855個分)の面積になるという。
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