事前契約数量 前年比14万t増-27年産米2016年6月8日
米の事前契約数量は2年続けて減少していたが、27年産では前年産より14万t多い117万tとなっている。
事前契約とは、は種前契約、収穫前契約、複数年契約といった米の収穫前に実需者などと数量、価格をあらかじめ契約すること。
24年産では150.7万tだったが、25年産=132.4万t、26年産=102.4万tと減少を続けていた。それが27年産では116万tと増加に転じた。集荷数量に対する割合は38%となっている。
農水省の「米に関するマンスリーレポート6月号」では生産法人と業務用実需者との事前契約の取り組み事例を紹介している。
事例では、ある農業生産法人が品質、価格条件など実需者のニーズに応じて品種を作り分けることで、生産量の約8割で事前契約や複数年契約を実現した。
取引先のひとつである炊飯事業者との取引では希望のあった品種を一定数量、価格で事前契約を行ったところ、翌年産の取引では前年の10倍の数量契約を実現した。
価格はコストをふまえ再生産可能な価格を協議して決定。年内に米を引き取ってくれるため保管コストの負担もないことなどもメリットとなるという。
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