米粉料理コンテスト 新潟・岡田さんが米粉ナンでグランプリ2016年11月8日
全国米粉料理レシピコンテストの全国決勝大会が11月5日に東京都内で行われた。全国5地区から選抜された15作品の出場者が腕を競って多彩なメニューを調理し、今年も米粉の魅力を広げた。
主催者として農林水産省の天羽隆農産部長は、米の消費が減少するなかで水田を維持し、和食を将来に引き継いでいくためにも米粉の活用、普及が大切でコンテスト参加者のような創意工夫が重要になっていると期待を寄せた。また、農水省としても小麦粉に薄力粉、強力粉があるように米粉の規格を検討する考えや、アレルゲンフリー、ノングルテンなど米粉の特性のPRにも力を入れていく考えを示し「引き続き地域で米粉の魅力を発信してほしい」と話した。
このレシピコンテストは主食部門、主菜・副菜部門、デザート部門の3部門で応募者本人が腕をふるい審査員の試食で優秀作品などを決めた。
審査委員長の井田仲弘(株)日本ホテル・ホテルメトロポリタン総料理長は「決勝大会の作品はレベルが高く圧倒された。米は日本の食文化の核。米粉を通じて日本をもっと元気にしていきたい」と話していた。
グランプリに選ばれたのは新潟県胎内市の管理栄養士の岡田尚子さんの「米粉キーマカレー&米粉ナン」(主食部門)。
「3回目の応募で全国大会出場。グランプリは思ってもいませんでした」。胎内市は、新規需要に向け現在の微細な米粉を実現した製粉企業があることから、地域でも熱心に米粉普及に取り組んでおり、岡田さんも5人の女性でイベントへの出店などに取り組んでいる。「みんなと一緒に喜びたいと思います」と話していた。
作品はそれぞれの地域産の食材を使うことにこだわったものが多く、岡田さんの米粉キーマカレーもタマネギ、ズッキーニ、ナス、トマト、パプリカ、ニンニクなど地元産野菜を使用した。また、審査員からも米粉でナンを作ったことに驚きの声も出たが、もちもち感を出すために工夫を重ねヨーグルトやカタクリ粉を混ぜたという。▽全国グランプリ(農林水産省政策統括官賞):岡田尚子(新潟県胎内市)「米粉キーマカレー&米粉ナン」(主食部門)
▽準グランプリ:森山美樹(熊本県熊本市)「米粉の三重奏 カレーコロッケ」(主菜・副菜部門)
▽準グランプリ:久保田美咲(山口県宇部市)「もちぷる米粉プリン」(デザート部門)
▽優秀賞(外食向けレシピ):藤澤美宇(埼玉県川越市)「もっちりお米のスフレチーズ」(デザート部門)
▽優秀賞(給食向けレシピ):西岡滋子(岡山県赤磐市)「朝日米の米粉揚げ麺『あかパリ』」(主食部門)
▽優秀賞(家庭向けレシピ):久田萌香(三重県多気郡)「あぶり胡麻豆腐」(主菜・副菜部門)
▽特別賞(グルテンを含まないレシピ):朝田みなみ(愛知県日進市)「ふわもちアレルゲンフリーケーキ」(デザート部門)
▽特別賞(地元産品活用レシピ):白木杏佳(岐阜県大垣市)「鮭のヴォロヴァン」(主食部門)
(写真)受賞者の皆さんと審査員の皆さん、グランプリを受賞した岡田尚子さん
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