複数年契約38.3万t増加-28年産2017年2月14日
農林水産省は産地別の事前契約及び複数年契約数量の状況をまとめ「米に関するマンスリーレポート2月号」で公表している。
事前契約数量は平成24年産で151万tだったが26年産で102万tまで減少した。その後、27年産117万t、28年産127万tと増加してきている。
このうち複数年契約数量は28年産では前年より38.3万t増加して54.5万tと大幅に増加した。
東北を中心に複数年契約に取り組む産地が増えているが、28年産で複数年契約比率がもっとも高いのが「岩手県」で62%、「滋賀県」62%、「宮城県」56%となっており、この3県では集荷数量の50%を超える複数年契約が行われている。
4位から10位までは「栃木県」35%、「長野県」33%、「新潟県」32%、「青森県」25%、「秋田県」24%、「福島県」17%、「北海道」13%となっている。
現在、18道府県で複数年契約が行われているが27県では複数年契約が行われていない。行っていない理由としては▽安定した集荷を見通すことができず安定供給できない、▽作況が不安定なため価格提案が難しい、▽口頭などで結びつきがあるため複数年契約を行わなくても売り切れるなどがあがっている。
は種前契約、複数年契約は作付け前に販売数量の見通しが立ち、経営の安定と価格変動幅を一定に収めることができることから、農林水産省では需要に応じた米生産に向けて、この取り組みを拡大させる必要があるとしている。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日