輸入小麦 SBS枠を新設-農水省2017年6月1日
農林水産省は輸入小麦のSBS(売買同時入札)方式について一部運用を改善すると5月26日に公表した。製粉企業などが実需者ニーズに合わせて原料小麦を輸入できるようすべての銘柄を対象にしたSBS方式を導入する。
小麦は国家貿易のもと国内需要の約9割を輸入している(27年約520万t)。輸入麦のほとんどは国が代表的銘柄(主要5銘柄※)を輸入商社から一括して買い付け、国内の製粉企業に売り渡す一般輸入方式で輸入している。
そのほかスパゲティやマカロニ用途のデュラム小麦など特定銘柄については輸入商社と製粉企業が結びついて行うSBS方式も行われている。
今回の運用改善はこのSBS方式について、すべての銘柄を対象にしたSBS方式を導入するもの。昨年末に決定した農業競争力強化プログラムで加工業の競争力強化が課題となったことをふまえた。
小麦の輸入はバラ積みの本船輸入と、20t程度の少量のコンテナ輸入で行われているが、新たに設けるSBS方式は本船・コンテナ輸入とも認める。農水省によれば主要5銘柄に限らず少量でも特徴ある小麦の輸入など、食品業界のニーズに製粉企業が応えることが可能になるという。新設する枠は年間20万t、これでSBS輸入は最大で年間50万tまで可能となる。第1回の入札は10月に行われる予定。
※主要5銘柄:米国産ダーク・ノーザン・スプリング、カナダ産ウェスタン・レッド・スプリング、米国産ハード・レッド・ウィンター、豪州産スタンダード・ホワイト、米国産ウェスタン・ホワイト
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































