材料も電力も福島産「純米辛口 弥右衛門」を発売ー「全国燗酒コンテスト2018」最高金賞受賞2019年5月30日
生活クラブは、自然エネルギーが中心の「生活クラブでんき」を使って製造した福島県産の辛口純米清酒「純米辛口 弥右衛門」の注文受付を6月より開始する。
「全国燗酒コンテスト2018」のお値打ち燗酒 ぬる燗部門で最高金賞を受賞した「純米辛口 弥右衛門」
「純米辛口 弥右衛門」は、酒文化研究所が運営する「全国燗酒コンテスト2018」のお値打ち燗酒ぬる燗部門で、最高金賞を受賞した日本酒。「旨み」と「キレ」がバランスよく調和しており、冷やでも燗でも飲みやすく、魚料理や天ぷらなどの和食に合う。
寛政2(1790)年創業の老舗酒造、大和川酒造店が造った「純米辛口 弥右衛門」は、原料米に、大粒で吸水性がよく、もろみで溶けやすい、酒造りに適した軟質米「夢の香」を使用。喜多方市内にある自社田の大和川ファームで栽培しており、仕込み水は市内飯豊山の伏流水を使っている。
同酒造店は、酒造りのための電気も福島県内でまかなっており、生活クラブと生活クラブ提携生産者の出資によって設立された電力供給事業社「生活クラブエナジー」から電力を購入している。
大和川酒造店の9代目当主、佐藤彌右衛門さん
大和川酒造店の9代目当主、佐藤彌右衛門(やうえもん)さんは、東日本大震災と原発事故をきっかけに、原発に頼らず地元で自分たちの手で電気を作りたいと、2013年に自然エネルギーによる電力会社「会津電力株式会社」を設立した。会津電力は、小規模分散型の太陽光発電所を中心に、福島県内に70か所以上の発電所を持っている。
生活クラブエナジーは自然エネルギーの割合が高い電気を共同購入することで脱原発を進める中で、エネルギーの自給・自治の新しいモデルを作っており、その電力の調達先に会津電力がある。
生活クラブでは従来より、配送センターや工場に設置した発電施設で自然エネルギーによる電力を生み出している。しかし、それだけでは不足するため、自然エネルギー発電に取り組む他の発電所や提携生産者からも、消費材の産地提携と同じ関係で電力を契約する事を検討していた。一方、会津電力は「顔の見える関係であれば、発電した電力をどこかに売電できないか」と模索していたところ、双方の目的が合致したため提携に至ったという。
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