パックご飯「購入増やしたい」3割 米穀機構調査2022年6月13日
米穀機構はこのほど「パックご飯」の購入状況についての調査結果を公表した。
調査は4月初めにインターネットでアンケートを実施し、調査結果を6月1日公表した。
「パックご飯」の購入場所は「スーパーマーケット」が93.7%と圧倒的に多かった。
購入頻度は「半年に1回程度」が20.8%ともっとも多く「1年に1回程度」の13.2%とともに、賞味期限に合わせた買い替えが行われていることが想定されるという。
ただし、「毎週1回は購入している」割合は15.3%となっており日常的に購入する人も一定程度あることがうかがえ、購入頻度は多様なことが示された。
買い物1回当たりの購入個数は「3個」が42.9%ともっとも多く、次いで「5個」19.0%、「6個」10.1%となっている。
購入する「パックご飯」の内容量は「200g」が28.0%ともっとも多く、次いで「150g」24.9%、「180g」23.3%となった。
この質問には男女差があり、男性では「200g以上」が51.2%、女性では「180g以下」が58.0%となっている。
購入単価は「71円~100円」が29.0%、「101円~130円」が28.8%と約3割ずつを占め、両価格帯で約6割を占める。
購入理由は「ご飯をすぐに食べることができる」56.8%、「長期保存ができる」50.5%となっており、簡便性と保存性の両方が重視されていることが示された。ただ、「防災のため」も30.3%だったことからすると、保存性がもっとも重視されているといえる。
パックご飯の購入量が以前とくらべて「増加」している割合は9.2%、「やや増加」の19.4%と合わせると約3割となった。そのうち約2割がコロナ禍の影響で購入が増えたと回答した。
パックご飯をもっとも多く利用するのは「家での夕食」で41.5%、次いで「家での昼食」が28.1%だった。そのほか、「炊飯するのが面倒なとき」38.5%、「ご飯をすぐに食べたいとき」30.8%、「ご飯が少し足りないとき」27.3%など、簡便性や利便性を活かした利用がされている。
今後の購入意向については約3割(26.8%)が「購入を増やしていきたい」と回答した。理由としては「ご飯を炊くより簡単だから」52%、「1人で食事をするときに楽だから」39%といった簡便性の面のほか、「これからは防災が必要になるから」52%となった。
そのほか「食品ロス対応」24%、「内容量の手頃感」22%となっている。
パックご飯は年々生産量が増加しており、国内だでなく輸出品目としても注目されており、米国が最大の輸出先国となっている。
重要な記事
最新の記事
-
「良き仲間」恵まれ感謝 「苦楽共に」経験が肥やし 元島根県農協中央会会長 萬代宣雄氏(2)【プレミアムトーク・人生一路】2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(1)2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間特集】現地レポート:福島県JA夢みなみ岩瀬倉庫 主食用米確かな品質前面に(2)2025年4月30日
-
アメリカ・バースト【小松泰信・地方の眼力】2025年4月30日
-
【人事異動】農水省(5月1日付)2025年4月30日
-
コメ卸は備蓄米で儲け過ぎなのか?【熊野孝文・米マーケット情報】2025年4月30日
-
米価格 5kg4220円 前週比プラス0.1%2025年4月30日
-
【農業倉庫保管管理強化月間にあたり】カビ防止対策徹底を 農業倉庫基金理事長 栗原竜也氏2025年4月30日
-
米の「民間輸入」急増 25年は6万トン超か 輸入依存には危うさ2025年4月30日
-
【JA人事】JAクレイン(山梨県)新組合長に藤波聡氏2025年4月30日
-
【'25新組合長に聞く】JA新潟市(新潟) 長谷川富明氏(4/19就任) 生産者も消費者も納得できる米価に2025年4月30日
-
備蓄米 第3回は10万t放出 落札率99%2025年4月30日
-
「美杉清流米」の田植え体験で生産者と消費者をつなぐ JA全農みえ2025年4月30日
-
東北電力とトランジション・ローンの契約締結 農林中金2025年4月30日
-
大阪万博「ウガンダ」パビリオンでバイオスティミュラント資材「スキーポン」紹介 米カリフォルニアで大規模実証試験も開始 アクプランタ2025年4月30日
-
農地マップやほ場管理に最適な後付け農機専用高機能ガイダンスシステムを販売 FAG2025年4月30日
-
鳥インフル 米デラウェア州など3州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入停止措置を解除 農水省2025年4月30日
-
埼玉県幸手市で紙マルチ田植機の実演研修会 有機米栽培で地産ブランド強化へ 三菱マヒンドラ農機2025年4月30日
-
国内生産拠点で購入する電力 実質再生可能エネルギー由来に100%切り替え 森永乳業2025年4月30日
-
外食需要は堅調も、物価高騰で消費の選別進む 外食産業市場動向調査3月度 日本フードサービス協会2025年4月30日