米価 過去10年で最高値 60kg1万5865円 対前年比114%2024年7月17日
農林水産省は7月16日に2024年産米6月の相対取引価格を公表した。農水省が毎月公表する相対取引価格で過去11年でもっとも髙い水準となった。

2024年産米の6月の相対取引価格(全銘柄平均)は60kg1万5865円で2013年産米から11年間の相対取引価格では、もっとも高くなった。
出回りからの年産平均価格は前年産+1463円の同1万5307円となった。現時点では年産平均価格はこの11年間で2019年産米がもっとも高く、同1万5716円となっている。
6月の相対取引価格が5月より上昇したのは、過去11年間で2014年産米だけ。ただ、24年産米の需給状況について農林水産省は「在庫はあり需給がひっ迫しているということではない」と説明する。
そのうえではこの時期は数量や価格を事前契約した米の販売が進み、未契約玉(米)の取引ウエートが増えてくる。その供給量が24年産米では22年産米~23年産米と異なりタイトになっており、それが業務用銘柄など値ごろ感のある銘柄の価格上昇につながり「価格全体の上げ要因になった」という。
一方で米の卸業者間取引のスポット取引は銘柄によっては5月から6月の取引で60kg2万3000円から2万5000円の取引も行われており、しばらく高騰が続くと見られる。今後の相対取引価格の動向も注目されるが、農水省統計調査の5月の農産物価格指数によると、米は前月より1.5ポイント上昇したものの、2020年を100とした指数では94.2と低迷している。農産物価格指数は115.1だが、農業生産資材価格指数は120.0で肥料、飼料、光熱動力費は依然として高止まりをしており、農業の交易条件の悪化が続いている。
重要な記事
最新の記事
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】新政権の農政~「朝令暮改」2025年10月30日 -
よく食べた栗の実【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第362回2025年10月30日 -
鳥インフルエンザウイルスの地理的拡散と進化 2024年シーズンの遺伝子を解析 農研機構2025年10月30日 -
全国の産地応援 伊藤園と共同開発「ニッポンエール 大分県産完熟かぼすSODA」発売 JA全農2025年10月30日 -
伊藤園と共同開発「ニッポンエール 長野県産りんご三兄弟」 発売 JA全農2025年10月30日 -
東北6県の魅力発信「全農東北プロジェクト」とコラボ企画実施 JAタウン2025年10月30日 -
GREEN×EXPO 2027公式ライセンス商品を相次ぎ発売 横浜と大阪で期間限定店開設 2027年国際園芸博覧会協会2025年10月30日 -
適用拡大情報 殺菌剤「ダイパワー水和剤」 日本曹達2025年10月30日 -
「あしきた太秋」出荷に向け説明会 出荷量24トンを計画 JAあしきた2025年10月30日 -
日本コムシスと連携 養豚場向けネットワークインフラを共同整備 Eco-Pork2025年10月30日 -
世界最大規模のアニュアルレポートコンペティションでGoldを受賞 雪印メグミルク2025年10月30日 -
食べ物とエネルギーの関係探る 農業者や専門家交えたオンラインイベント開催 パルシステム2025年10月30日 -
最新DJI製農業ドローン「全国無料実演会」47都道府県で開催 セキド2025年10月30日 -
伊勢崎市と高崎市で農業体験会 ねぎ・さつまいもなど収穫 パルシステム群馬2025年10月30日 -
発売30周年「豆苗」ダンスキャンペーン開催 公式キャラもデビュー 村上農園2025年10月30日 -
会長に中嶋康博氏を選任 食料・農業・農村政策審議会2025年10月29日 -
10月31日に食糧部会 新委員で審議 農水省2025年10月29日 -
長良川流域文化の資源を活用 世代継承できる地域づくりに学ぶ【JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト】(1)2025年10月29日 -
長良川流域文化の資源を活用 世代継承できる地域づくりに学ぶ【JA全中教育部・ミライ共創プロジェクト】(2)2025年10月29日 -
トラへの媚びよりクマ退治【小松泰信・地方の眼力】2025年10月29日




































